Nine boyfriend.

Story…（21） ページ21

『ありがとう…っ』

宮舘
『これぐらい大したことないよ。気にしないで。』



彼はこれまた今までの人とは違う雰囲気で


宮舘
『行こっか』


『あ…』


宮舘
『ん？どうした？』




…頭の中に浮かんできたその言葉を

彼に言っても大丈夫だろうか。


ひかれたりしないかな。




『えっと…』


いざ声を発しようとすると
緊張でうまく話せない。


自分から何かを頼むことに慣れていない私は

結果、我慢する、言わずに飲み込むことになって…
そんな人生だった。





『…やっぱ、』


”いい”

断ろうとしたその時。




宮舘
『Aに一つだけ約束して欲しいの』


『…約束？？』


宮舘
『俺には何でも言って欲しいな』


『…っ』




彼のくれた言葉には
確かに優しさが温もりがあった。


宮舘
『ゆっくりでいいよ。
焦る必要なんかないんだから。』



そう言って微笑んでくれたことが

私の背を押してくれて。




『…一個ずつじゃなくて
…一緒に一つの傘に入りたい…なって。』

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