Marionette《目黒

Story…7 ページ7

目黒
『こっち来て』


小さく頷いて後ろをついていく。




目黒
『ここが俺の部屋で、隣が君の部屋。』


岩本
『長いこと使われておりませんがとても綺麗な状態です。』




『…ありがとう…ございます』





中に入ると、
確かに綺麗に片付け整頓されている。


水色のベットが大きく真ん中に置かれていた。




目黒
『何か必要なものがあったら言っていいから。
すぐに照が用意する。』


岩本
『…はい』




『…あの』








ー目黒 Side

一通り説明が終えたところで
彼女が重そうな口を開いた。




『…どうして私を買われたんでしょうか』



目黒
『…え』



『…今更ですけど、これといって役に立つようなこともできません。
…使い物には…』





俺は深く息を吐いて
彼女と向き合う。





目黒
『…君は物じゃないだろ。』


『…！！』



目黒
『一人の人間。だから自由に生きる権利がある。
誰かに奪う権利がないんだよ。』



『…そんな…私は…』



目黒
『…俺が君を買った。
買ったけど、雑に扱うつもりも誰かに渡すつもりもない。

君が生きたいように生きれるように手助けをする。

それでいいよな？』

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