Story…12 ページ12
私から聞くのはまだ早い気がして
それ以上はやめた。
二人向かい合って食べ始める。
目黒
『Aはどうしてあの場所にいたの』
『…っ』
目黒
『言いたくなければそれでいい。
聞いても聞けなくても、俺は何も変わらない。
だからこれは俺が知りたいって思っただけの話。』
彼は本当に無理やり聞く様子もなく
止めていた手をまた動かし、
口の中へ食べ物を運んでいく。
『……』
目黒
『ん？どうした？』
信じることがまだ怖い。
だけど、いつまでもこのままじゃいられないことも
自分でわかってること。
だから…話すと決めた。
『…私には、両親と兄がいました。
でも…私が幼い時に離婚して、母が兄を連れて出て行って。
父と私は残りました。
…父はお金に困っていて、私がどうにかお金にならないか
ずっと機会を…』
目黒
『…それである程度の年齢まできたから売ったんだな』
『…はい』」
目黒
『…お母さんと連絡は？』
『…母は、生まれた時から兄だけを愛してたので。
兄自身は、私にも優しくて好きだったけど…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 992人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杣クリーム(プロフ) - なぎさん» 出逢って読んでくださり、ありがとうございます😳🖤 (2022年1月18日 19時) (
レス) id: fb55cfc90e (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - こんばんは！今回のお話しもとても面白かったです。特にめめが主人公を助ける初めのシーンは本物のめめの様に男らしくて、その場面が簡単に想像出来て読んでいて楽しかったです。今回も素敵なお話しを書いて下さり、ありがとうございました。 (2022年1月18日 18時) (レス) @page35 id: e44ab1c4b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杣クリーム
| 作成日時：2020年12月7日 0時
