Heaven・・（8） ページ8
『…あの。
薄々気づいてるかもしれないですけど
私、そんなにうまく喋れないんです』
渡辺
『うん』
『私と話しても逆に疲れちゃうんじゃないかって。』
渡辺
『そっか』
どんなに私が不安になって伝えても
彼は穏やかな表情を変えることなく
渡辺
『座ろっか』
先にベンチに腰掛け、手を招いた。
『。失礼します』
しばらく沈黙した後。
耐えかねた私が話そうとした瞬間。
渡辺
『…俺は、別に疲れるだなんて思わない。』
『っ…』
渡辺
『会ってまもないわけだから
まだ全然Aちゃんのこと知らないし、顔も見た目もわからない。
表情を見られないからAちゃんが
俺の発する言葉や、行動でどんな顔をするのかも知ることができない。
言ってしまえば、できないことだらけ。
俺たちは違うことだらけかも。』
『はい…』
”でもさ”
渡辺
『Aちゃんがどんな性格なのか、どんな子か。
そんなのこれから話して知ればいいことじゃん。
まだ知ることができることはあるよ。
逆に俺のことをAちゃんは知っていいと思うから。』
これが大人の余裕なのかな…？
不安な私をリードするように力強く発せられた言葉は
私の心を優しく包むようだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 324人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杣クリーム(プロフ) - みきさん» デビュー作にコメントありがとうございます。考えたことがなかったので、ぜひ参考にさせていただきます<(_ _)> (2021年10月18日 9時) (
レス) id: fd20841670 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 胸が締め付けられるような嬉しさと悲しさがありました。もし、出来たら番外編で、翔太くんとのお付き合いから結婚などのハッピーエンドも読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (2021年10月18日 3時) (レス) @page40 id: cefd7f5dc8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杣クリーム
| 作成日時：2020年10月7日 1時
