HEAVEN

Heaven・・（34） ページ34

…話を聞いて混乱する私を見て

阿部ちゃん、ふっかが付き添ってくれることになった。




ひたすら走って走り続けて…




ｶﾞﾗｶﾞﾗっ…




勢いよくドアを開ければ




『翔太…！！』



機械に繋がれた彼がいて。



阿部
『…っ』



深澤
『…そんな』





立ってもいられなくて
翔太のそばで床に座り込んだ。



”Aさん、翔太くんが事故に巻きこまれて
ここまで運ばれてきたんです。”




『しょ…うた…』




”所持品の中にAさんの連絡先が書かれたものがあったので
ご連絡させていただいていて…。

元々こちらの病院に通ってたこともあって
翔太くんのことは昔から知ってたんです。”




阿部
『…大丈夫？』


『…なんでこうなるの…？

翔太は…どうして…』





”状態としてはかなり危ない状態です。
最悪の場合も覚悟しないといけないかもしれません…”




『…ねぇ…翔太の声、聞きたいよ』


渡辺
『…』



『…離さないって約束したんだから…守ってよ…
守ってくれるよね…？』



虚しく機械音だけが響く病室。


傷だらけでも
大きくて優しい翔太の手をそっと握った。

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