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「もちろん、康ちゃんのことは僕が守るから。って、知ってたん、？」
室「おん、って言うてもこの間聞いたんやけどな…、」
…康ちゃん、龍太くんには話してたんだ。
ずっと一緒に戦ってきた龍太くんには、
室「にしても、出会った時はこんなに小さかったAがこんなに大きくなってなぁ…、」
そう言って、親指と人差し指で大きさを表現した龍太くん。
「いやいや、僕小人かいな！」
室「おっ、ナイスツッコミ！」
そうツッコムと、龍太くんは笑って遠くの場所でJr達に囲まれている康ちゃんを見つめた。
室「康二、繊細やから傷つきやすいしさ、ほんまにええ子なんよ。やから、」
そう康ちゃんを見ながら話す龍太くんの顔はほんとに優しい顔をしていた。
「龍太くん、康ちゃんのこと大好きだもんね、笑」
室「…んまぁ、好きやな、笑」
そう龍太くんは笑ったあと、僕は口を開いた。
「ねぇ、龍太くん。
また同じステージに立とうね。」
そう言うと、龍太くんは少し目を開いてびっくりしていたが、その後目尻を下げて“当たり前やろ“。と笑った。
「あ…、もう時間だ」
室「そか、ほなまたな」
「うん、またね」
そう言って僕は、康ちゃん達を横目にこの場を後にした。
裏口から外に出ると冬の寒い風が僕の身体を襲った。
「…寒っ…、」
マフラーに顔を埋めて車を待っていると、マフラーが少し濡れてしまった。
そして僕は気づいた。
「…寂しくなるなぁ…笑」
自分が泣いていることに。
泣かないって決めてたんだけどなぁ。なんて思いながら空を見上げると、星がきらきらと輝いていて
普段だったら、眩しいと思うのに今日は涙で滲んで、丁度よく見えた。
「ありがとうございましたっ…、！」
車が来たので、僕は“関西ジャニーズJrとしての最後“の大阪城ホールに一礼をした。
そして、大阪城ホールに背を向け車に乗り込んだ。
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作者名：suger | 作成日時：2021年12月5日 7時
