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「…うぅん、」
陽の光で目を覚ますと、そこは見覚えのある場所
この机は、あ、あとあの電気…、
向「う〜ん、おはょ〜」
そして、隣には康ちゃん。
…やってしまった。
「康ちゃん、もしかして…、」
向「おん、そのもしかしてやな、」
そう言って康ちゃんは僕の腕をどかしベットから抜け出して水を飲みに行った。
康ちゃんがいなくなったベットに僕はうつ伏せになり、枕に顔を埋めた。
…稀に起きる通称甘々モード。
疲れてる時とかに起きやすくて、今日のは疲れをちゃんと発散できてなかったからやってしまったと思う。
それに、こういう時は人肌が恋しくなって異様に甘えん坊になる。
…記憶がないことが大抵だけど。
僕の性格上、甘えん坊だし、結構な寂しがり屋。
だから人にくっつくことが多くて、それをちゃんと康ちゃんは理解してくれていて、康ちゃんも甘えてきてくれる。
それが嬉しくて仕方がない。
向「ん〜、Aも風呂入ってきたら?って寝てるん?」
「…起きてる、けど寝そうってゔっ、重い」
うつ伏せのまま、寝そうになっていると康ちゃんが僕の上に乗ってきた。
向「なら俺も一緒に寝る〜」
「分かったから、降りて、重い…、」
向「なら起きや? 今日一緒に出掛けるんやろ?」
「…!そうやった、急いで準備してくる」
そう言って康ちゃんに背中から降りてもらい、シャワーを浴びてから部屋に戻ってくると、
「…康ちゃんが寝てるやん!!」
向「…ん、?あぁ、ごめんやん〜」
「許す、」
向「おおきに、」
「…ってなにこれ、笑」
こんなたわいもない会話が幸せって感じる。
……やから、今日くらい楽してもいいよね、。
向「んで、今日どっち運転する?」
「僕から誘ったし、僕が運転するよ」
そう言うと、康ちゃんは目をまん丸にして驚いてた
というか、泣きそうになってた?笑
向「あんなにちっちゃかったAの運転が見れるんかぁ、嬉しいわぁ」
「なにそれ、笑」
.
2人で準備をして駐車場へと向かう。
向「あ、Aはちゃんと変装するんやで?笑」
「なんでや、康ちゃんも変装せんと逆にバレるやん」
康ちゃんの車に乗って運転しながら今日の目的の場所へと向かう。
向「なぁ、どこ行くかくらい教えてくれても良くない?」
「だーめ、内緒」
実は今日行く場所を康ちゃんには教えてなくて、びっくりさせそうと思ってる。
それに今日は僕のお願いを聞いて欲しいんだ。
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作者名:suger | 作成日時:2021年12月5日 7時