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ぼーっと授業を受けて、バイトへ行って、家に帰る
毎日がこの繰り返しだ
窓から入ってくる柔らかい陽ざしとグラウンドから聞こえる声
「あの…宮舘さん…っ」
「はい…」
「連絡先…教えてくれない？」
「あ…ごめんなさい」
「そうだよね、まずは友達から…」
廊下側の席だからか、こうして話しかけられることが増えた
決まって廊下からは数人の友達であろう男子も見ている
ひとりで話しかけられないのに来るな、と思うけどそんなことも言えずに笑顔で誤魔化して席を立つ
あー憂鬱だ
行く場所もなく階段を登り立入禁止、と形だけ置いてある柵を無視して屋上へ向かう
扉に手をかけると鍵がかかっている
だけど横にある棚を探せばすぐに鍵が見つかった
屋上に足を踏み入れると、授業の始まりを知らせるチャイムが響く
まぁいっか、サボっちゃおう
誰もいない屋上の真ん中に大の字で寝転ぶ
青い空に白い雲がゆっくりと流れて、爽やかな風が木々を揺らす
目を瞑ってぼーっとしていると嫌なことも忘れられる
「おい、ここ俺の場所」
寝てしまいそう…と思っていたとき
目を開けると私を覗き込む翔太がいた
「ここ立入禁止だけど」
渡辺「そうだよ、鍵も閉まってただろ」
「すぐそこにあった」
渡辺「ったく…悪知恵が働くねぇ」
そう言いながらも私の隣にゴロンと寝転ぶ
渡辺「授業受けなくていいの？」
「翔太こそ」
渡辺「俺はいいんだよ。お前は進学科の特待生だろ？」
「別に、授業料無料になるから受けただけだし」
渡辺「それだけで普通1位とれないんだって。才能あるんじゃん？」
「ないよ、才能なんて」
渡辺「あっそ」
才能があったところで、夢も希望もない
ただ平凡に3年間を過ごして卒業できたらそれでいい
渡辺「今日部活来いよ」
「やだ」
渡辺「マネージャーいなくて困ってんの」
「ふっかもいるしマネージャーやりたい女の子なんてたくさんいるでしょ」
渡辺「やりたい子はいるんだけどさぁ…まぁ来たらわかるよ」
「なにそれ、余計に行きたくない」
渡辺「なぁ、お願い」
体を起こして私の目をまっすぐ見る
「……わかったよ」
渡辺「よし！じゃあ放課後体育館な」
私は翔太のこの目に弱い
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あいな - 返信ありがとうございます。タイトルには[青]表記があった為読み始めたのですが、どっちが主役かわからないような出演頻度なのでちょっと悲しさもありますがお話が展開して幸せな気分になれることを期待してます。 (7月24日 1時) (
レス) id: 000a6ded84 (このIDを非表示/違反報告)
mame(プロフ) - あいなさん» キュンキュンできる展開、たくさん考えています🫶🏻渡辺くんはいざというときに男を出してくれる…はずです！ (7月19日 23時) (レス) @page44 id: 31de006ddb (このIDを非表示/違反報告)
あいな - 私も気持ちわかります！どのお話も1回は別の人と結ばれたりするんですよね〜キュンキュンできる展開見たいですよね。渡辺くん男出せ〜〜 (7月19日 17時) (レス) id: 000a6ded84 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - がっかりしないようにほどほどに期待しときます。 (7月19日 0時) (レス) @page42 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
mame(プロフ) - るなさん» 翔太くんがどうなるのか、楽しみにしていてください☺️ (7月18日 9時) (レス) id: 31de006ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mame | 作成日時：2023年7月3日 20時
