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次の日の朝、起きると外は梅雨を思い出したかのような雨
「行ってきまーす」
宮舘「行ってらっしゃい、後でね」
「うん」
試合会場まで、バスケ部はみんなでバスで向かう
お兄ちゃんはさっくんと阿部ちゃんと電車で応援に向かうみたい
コンクリートが濡れた雨の匂いに傘に落ちる雫の音
雨の日は嫌い
渡辺「おは」
ぼーっと歩いていると翔太がいた
会ったのではなく、雨の中私の家と翔太の家の分かれ道で待ってくれていた
「おはよ」
渡辺「雨最悪だな」
「ね」
待ってたことには何も触れず、当たり前のように隣を歩く
「ちゃんと寝れた？」
渡辺「家帰ってから爆睡だったわ」
「緊張するとか言ってたのに」
渡辺「いやー、眠気には勝てないわ」
学校に着くと大きなバスが止まっていた
準備をしてから乗り込み、空いていた1番後ろの隅っこに座る
深澤「Aの隣もーらいっ！」
渡辺「そこ俺の席」
深澤「なんでよ〜早い者勝ちでしょ？」
渡辺「ふっかより先に決まってた」
岩本「いいから早く乗って」
ふっかは翔太にどかされて、私の前に照くんとふたりで座った
翔太は隣に座ったからと言って、何か話すわけではない
私はぼーっと雨が降る窓の外を見つめた
あの日も雨だった
『ママ、お迎え早く〜お腹すいた！』
『待ってね、今パパと向かってるから』
『A〜今日もピアノがんばったか？』
『がんばったよ。もうお腹ぺこぺこ…』
『はいはい、Aのために急ぎますよ。もうすぐだから』
『あのね、もうすぐピアノのコンクールあるんだって！中学生になったから……』
耳を引き裂くようなクラクションの音がして現実に引き戻される
あの時と同じだ
クラクションはバスが鳴らしたものでも、バスに向けて鳴らされたものでもなかった
だけど、雨の音とクラクションの音はあの時の記憶を鮮明に引き戻す
車がぶつかる大きな音と悲鳴
怖くて震える手にぎゅっと力を入れる
思い出さないように目を瞑っても、呼吸が苦しい
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あいな - 返信ありがとうございます。タイトルには[青]表記があった為読み始めたのですが、どっちが主役かわからないような出演頻度なのでちょっと悲しさもありますがお話が展開して幸せな気分になれることを期待してます。 (7月24日 1時) (
レス) id: 000a6ded84 (このIDを非表示/違反報告)
mame(プロフ) - あいなさん» キュンキュンできる展開、たくさん考えています🫶🏻渡辺くんはいざというときに男を出してくれる…はずです！ (7月19日 23時) (レス) @page44 id: 31de006ddb (このIDを非表示/違反報告)
あいな - 私も気持ちわかります！どのお話も1回は別の人と結ばれたりするんですよね〜キュンキュンできる展開見たいですよね。渡辺くん男出せ〜〜 (7月19日 17時) (レス) id: 000a6ded84 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - がっかりしないようにほどほどに期待しときます。 (7月19日 0時) (レス) @page42 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
mame(プロフ) - るなさん» 翔太くんがどうなるのか、楽しみにしていてください☺️ (7月18日 9時) (レス) id: 31de006ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mame | 作成日時：2023年7月3日 20時
