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太陽がアスファルトをじりじりと焼きつけて、立っているだけで暑い
少し歩くだけでだらだらと汗が出る
バスケ部は順調に勝ち進み、試合の駒を進めるごとにギャラリーも増えてきている
今日も体育館で練習をしていて、明日から準決勝が始まる
練習の休憩中、課題に必要な教科書を学校に置いたままにしていることを思い出して教室に取りに行く
夏休み中の学校はすごく静かで廊下に足音が響いた
「ねぇ」
声がして後ろを振り向くと舌打ちをしてきた女の人がいた
試合もずっと応援に来て、今日の練習も見守っていた
「なんですか？」
「あんた、調子のりすぎじゃない？」
「なんのことですか？」
「涼太の妹だからって、なんでも許されると思うなよ」
「…」
「わかった、あんたには翔太あげるから。幼馴染なんでしょ？でも辰哉は私のものなの。いい？」
こんな人に何か言ったところで仕方ない
私が我慢すればいいんだ、そう思っていた
なのに、気づいたら怒りが溢れ出して止まらなくなっていた
「……なんですか、それ」
「は？」
「翔太をあげる？辰哉は私のもの？……ふざけんな。
翔太もふっかも物じゃない！」
「あんたさぁ……」
近づいてくる女の人を私の瞳は捉えて逃さない
物のように扱う言動を許せなかった
殴られるのかな、そう思った
だけど私に近付くと何かを取り出し、同時にぱさっと落ちる音がした
「先輩に対して生意気な口聞くあんたが悪いんだよ」
床を見ると髪が落ちている
私、髪の毛切られたんだ
「これ、掃除しといてよ」
なぜか私はすごく冷静で、それだけ言って立ち去った
振り返らずにただ廊下を歩いた
誰もいない教室に入りドアを閉める
『Aの髪の毛は綺麗だね〜大切にするんだよ』
ママがブラッシングをしながらいつも褒めてくれた髪
あの日からずっと切れずに、伸ばしたままだったのに
「A！」
すごい勢いで扉が開き、顔を上げると蓮がいた
「どうしたの…？」
蓮は私の問いかけには答えず、ただ私を強く抱きしめた
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あいな - 返信ありがとうございます。タイトルには[青]表記があった為読み始めたのですが、どっちが主役かわからないような出演頻度なのでちょっと悲しさもありますがお話が展開して幸せな気分になれることを期待してます。 (7月24日 1時) (
レス) id: 000a6ded84 (このIDを非表示/違反報告)
mame(プロフ) - あいなさん» キュンキュンできる展開、たくさん考えています🫶🏻渡辺くんはいざというときに男を出してくれる…はずです！ (7月19日 23時) (レス) @page44 id: 31de006ddb (このIDを非表示/違反報告)
あいな - 私も気持ちわかります！どのお話も1回は別の人と結ばれたりするんですよね〜キュンキュンできる展開見たいですよね。渡辺くん男出せ〜〜 (7月19日 17時) (レス) id: 000a6ded84 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - がっかりしないようにほどほどに期待しときます。 (7月19日 0時) (レス) @page42 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
mame(プロフ) - るなさん» 翔太くんがどうなるのか、楽しみにしていてください☺️ (7月18日 9時) (レス) id: 31de006ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mame | 作成日時：2023年7月3日 20時
