22 ページ22
・
なんてことない、と思っていたけど、足がジンジンと痛み始めた
障害物競走もなんとか終わったから後は係の仕事だけだ
まだ仕事はないので、応援席から借り人競走を見つめる
お題は校長先生だったり、親友だったり、恋人だったり…
選ばれた人と一緒にゴールして盛り上がっていた
次は翔太と蓮もスタートラインに並ぶ
スタートしてお題を引いたと思ったら、2人とも応援席に近づいてくる
「「A」」
「……え」
まさかの、2人同時に私の名前を呼ぶ
翔太と蓮も驚いたようにお互いを見つめている
目黒「俺、譲る気ないですけど」
渡辺「は？なんだよそれ」
「ちょっと、やめてよ」
みんなが見ている中で一触即発の重たい空気
目黒「Aが選んでよ」
「えーっと……3人で…ゴールする？」
渡辺「なんだよそれ」
「…」
渡辺「いいよ、体育祭くらいお前に譲ってやるよ」
どうしようか困っていると、そう言って翔太が離れていく
目黒「怒っちゃった？」
「んー、どうだろう…」
たぶん、違う
怒ったのではなくて、私が困っていたから
だから自分から身を引いたんだ
目黒「行こ」
「あ…うん」
翔太の後ろ姿が小さくなっていくのを見つめて、切ない気持ちになった
蓮くんに手を繋がれてゴールすると、きゃーっと歓声が湧く
目黒「なんか…恥ずかしいな」
「ね…お題なんだったの？」
目黒「これ」
蓮が差し出した紙には"ツインテールの人"と書かれている
「今日たまたま当てはまったんだ」
目黒「ね、俺も引いた瞬間びっくりした」
向井「めめ〜！Aちゃん！今日1番の歓声だったんちゃう？ええ写真撮れたわ」
ラウ「見てるこっちがドキドキしちゃった」
雪月「目黒！Aを選ぶなんて観客の需要わかってるね！」
目黒「需要ってなんだよ」
翔太を見るとお題の引き直しをしてふっかとゴールしていた
さっきのお題…何だったんだろう
翔太が私を何で選んでくれたのか、少し気になった
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 927人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あいな - 返信ありがとうございます。タイトルには[青]表記があった為読み始めたのですが、どっちが主役かわからないような出演頻度なのでちょっと悲しさもありますがお話が展開して幸せな気分になれることを期待してます。 (7月24日 1時) (
レス) id: 000a6ded84 (このIDを非表示/違反報告)
mame(プロフ) - あいなさん» キュンキュンできる展開、たくさん考えています🫶🏻渡辺くんはいざというときに男を出してくれる…はずです！ (7月19日 23時) (レス) @page44 id: 31de006ddb (このIDを非表示/違反報告)
あいな - 私も気持ちわかります！どのお話も1回は別の人と結ばれたりするんですよね〜キュンキュンできる展開見たいですよね。渡辺くん男出せ〜〜 (7月19日 17時) (レス) id: 000a6ded84 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - がっかりしないようにほどほどに期待しときます。 (7月19日 0時) (レス) @page42 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
mame(プロフ) - るなさん» 翔太くんがどうなるのか、楽しみにしていてください☺️ (7月18日 9時) (レス) id: 31de006ddb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mame | 作成日時：2023年7月3日 20時
