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次の日の朝、お兄ちゃんが作ってくれたお弁当を持って家を出る
私は朝が弱くてギリギリに行くから、いつもお兄ちゃんに置いてかれる
まだ完全に起きていない頭を、春の生温い風がより眠たくさせる
渡辺「おは」
「あ…おはよ」
ぼーっと歩いているところに、紙パックのコーヒー牛乳を飲む翔太が横に並ぶ
昨日は少し様子がおかしかったけど、今日はもう大丈夫みたい
渡辺「お前はいつもギリギリだな」
「翔太こそ」
渡辺「俺はもう3年生だからいいんだよ」
「なにそれ」
渡辺「…あ、てかさ、体育祭の組分け聞いた？」
「知らない、もう決まったの？」
渡辺「昨日決まったんだって。お前何組だと思う？」
「何組でもいいよ」
渡辺「俺らと一緒がいいとかないわけ？」
「別に、どうだっていいよ」
渡辺「つまんねぇなぁ」
「やめてよ」
髪をくしゃくしゃにしてきた翔太を睨むと、ニヤニヤしながらコーヒー牛乳をちゅるちゅると吸っている
せっかく朝整えて来たのに
ボサボサになった髪を手櫛で整える
渡辺「Aはね〜青組」
「…」
渡辺「そして俺とふっかも青組」
「そうなんだ」
渡辺「もっとさ、嬉しい！とか、頑張ろうね！とかないわけ？俺らは最後の体育祭だよ？」
「別に…まぁ最後だし頑張って欲しいなとは思うけど」
体育祭で優勝したからと言って成績が上がるわけでもない
係になってしまったし、暑いし、私にとってはただのめんどくさい行事だ
渡辺「ま、俺らのクラスと一緒になったら優勝間違い無いな」
「そうなの？」
渡辺「だって俺とふっかがいるんだよ？」
確かに、中学の体育祭でも翔太とふっかは大活躍だった
渡辺「みんな俺のこと好きになるだろうなぁ」
「ふっかみたいなこと言わないでよ」
渡辺「自分でも思った」
「モテるといいね」
渡辺「……おう」
急に、翔太に初めて彼女ができた日のことを思い出した
私は翔太のことがずっと好きだった
だけど翔太の隣に幸せそうに並ぶ女の子を見た時、私はただの幼馴染なんだと実感させられた
俺の彼女、とぶっきらぼうに答える翔太に、私は立ち尽くすことしかできなかった
そのあとも女の子をとっかえひっかえしている
今彼女がいるかどうかなんて、ただの幼馴染の私は聞く権利もない
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あいな - 返信ありがとうございます。タイトルには[青]表記があった為読み始めたのですが、どっちが主役かわからないような出演頻度なのでちょっと悲しさもありますがお話が展開して幸せな気分になれることを期待してます。 (7月24日 1時) (
レス) id: 000a6ded84 (このIDを非表示/違反報告)
mame(プロフ) - あいなさん» キュンキュンできる展開、たくさん考えています🫶🏻渡辺くんはいざというときに男を出してくれる…はずです！ (7月19日 23時) (レス) @page44 id: 31de006ddb (このIDを非表示/違反報告)
あいな - 私も気持ちわかります！どのお話も1回は別の人と結ばれたりするんですよね〜キュンキュンできる展開見たいですよね。渡辺くん男出せ〜〜 (7月19日 17時) (レス) id: 000a6ded84 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - がっかりしないようにほどほどに期待しときます。 (7月19日 0時) (レス) @page42 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
mame(プロフ) - るなさん» 翔太くんがどうなるのか、楽しみにしていてください☺️ (7月18日 9時) (レス) id: 31de006ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mame | 作成日時：2023年7月3日 20時
