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あれよあれよという間に連れてこられた、最初に挨拶させてもらった部屋。
テーブルの上には先程のケーキたちと、何本かのペットボトルと紙コップ。
これはいったいどういう状況…あっ！あれですね！休憩中にお茶だししたりとかのあれですね！納得！
A「みなさま何飲まれますか？あっ、フォークをお配りしますね…えーと…９本…」
渡「ちげぇよばーか」
A「へ！？」
深「はい、Aちゃんはここに座ってねー」
阿「何飲みます？」
A「は？え？」
紙コップもフォークもとりあげられて、座らされて、プチパニック。ほんとどういうことこれ
岩「全員ケーキと飲み物もったかー」
全「うぇーい」
岩「はい、じゃあ楠さんの歓迎会はじめまーす」
全「うぇーい」
A「かっ…は？え？」
岩「楠さん、これからよろしくお願いします！」
全「よろしくおねがいしまーすっ！！」
頭にはハテナが浮かびまくり
歓迎会…？わたしの？なんで？歓迎会なんて、やってもらったことない…
ラ「座ってるからさ、僕隣でもいいよね？」
A「えっ、あっ、はい」
阿「すみません楠さん、こんな形でしか歓迎会できなくて。女性相手だと、なかなかお店とかに行けなくて」
A「いや、むしろ、これだけでもすごく嬉しいです…？」
向「なんで疑問系なん笑」
A「いや、なんか、驚きすぎてしまって」
宮「大切な姫だからね、これくらいはするよ」
佐「あっ！国王、それ！Aちゃん、国王より年上だから！」
渡「おまっ！ばか！」
宮「女性はみんな、大切なお姫様だよ。ところで佐久間、どうやって年齢を知ったのかな。まさかこっちから聞いたりしていないよね…？」
岩「いや、ぜったい佐久間が聞いただろ」
宮「女性に年齢を聞くなんて、失礼なことをしたんだね…？」
佐「いや、あの、いや」
とたんに始まる小競り合い。
けどあれは喧嘩じゃなくて…じゃれあってるだけだな。兄弟ゲンカみたいなかんじ。
仲良しだな、いいなぁ。こういうの、いいなぁ。高校のときの部活を思い出す。あの時も、こんな感じだったなぁ。
懐かしさについ浸ってしまうのは、歳を取ったからか。
目「Aさん、楽しめてます？」
突然視界に現れた目黒さん。座っているわたしに合わせて、膝をついて話しかけてくれる。
目「なんか、切ない顔、してません？」
A「あ、いえ…なんかいいなぁって、こういうの」
目「こういうの？」
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年10月22日 14時
