初仕事 ページ7
A「南の島のラムネゼリー…南の島のラムネゼリー…あ、これか」
わたしに与えられたお仕事は、スケッチブック(フリップ？とか言うらしい)に書かれたケーキの名前から、多数決的に一番多いケーキを、書かれた人数分用意する、というもの。
15種類のケーキのなかから言われたものを探すんだけど、これが意外と大変で！
みなさんがトークを繰り広げられている間に探しだして、人数分お皿に載せて、フォークを添えて…
ドッタバタ！！！
けどありがたいことにみなさんがトークで繋いでくださるし、樺さんも編集できるから急がなくていいよって言ってくださっている。本当にありがたい。
A「用意できました」(小声)
樺「よし、じゃあ持っていこう」
樺さんと他のスタッフさんと手分けしてお出ししていく。ここにもルールがあって、スタッフの顔は写らないようにしなければならないらしい。
ただこれが結構難しくて！背が高いみなさまは、椅子に座っても背が高くて。それこそラウールさんは、椅子に座ってもわたしと同じくらいの高さ。ラウールさんの顔を写そうとすると、わたしの顔まで写ってしまう。
それこそ編集でなんとかなるとはいえ、ケーキをみた時のキラキラした顔ってやっぱり写したいものだから…
というわけで、わたしの担当はカメラからみて手前の方に座っている佐久間さんと宮舘さん、岩本さんになった。
佐「ありがっとーん」(小声)
岩「ありがとうございます」(小声)
音声に残らないギリギリの声で、お礼を言ってくれるお二人。優しい…
それにしてもおいしそうに食べるなぁ、みなさん…さすがCMキャラクターを務めているだけあるわ。こんなにおいしそうに食べられては、買いに行きたくなっちゃうよね、うん。既にわたし食べたいもん、それ。ひとつ残ってるし。
樺「よし、じゃあそろそろ下げに行こうか。下げる間は撮影止めるから、佐久間側の半分下げてもらっていいかな」
A「佐久間さんから深澤さんですね、わかりました」
下げる時間は写らないのか。まぁそうだよね、下げるところに画的な魅力ないわな。
樺「はい、じゃあお願いします」
A「はいっ」
タイミングを教えていただいて、奥の深澤さんから順番に器を下げていく。
深「お！Aさんじゃん！ありがとねー」
目「ありがとうございます」
ラ「…あの！」
突然呼び止められる。え、なに、わたしなんかした！？
ラ「この高さなら…怖くない…？」
…は？
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作者名：まめ
| 作成日時：2022年10月22日 14時
