幼馴染。 (ページ7)

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先輩が手当をしてくれて、
帰りは送ってくれる事になった。

「先輩、迷惑かけてすみません…」

照「はは(笑)大丈夫、迷惑だなんて思ってないよ」

「すみません…。」

照「いいって！(笑)
こうやってAと帰れる口実も出来たし！」

「ありがとうございます」

足首がまだ少し痛くて
引きずって歩く私を見かねて
先輩が肩を貸してくれる。

照「ほら、ここに捕まって歩いて。
そのスピードじゃ夜になっちゃう！(笑)」

先輩の体…すごく大きくて
筋肉でガッチリしてる…

少しドキドキしてる自分がいた。

蓮「…なにやってんの？」

家の近くまで行ったあたりで
帰ってきたであろう蓮と、ばったり会ってしまった。

「あ、その、部活で足くじいちゃって…
先輩に送ってもらったの」

蓮「怪我したのか？」

照「早急に手当したから
明日には痛みもマシになってると思う。
A、家どっち？」

蓮「先輩、もう大丈夫っすよ。
後は俺が送り届けるんで。」

蓮は私の腕を取り歩き出す。

照「いや、俺が最後まで責任持って送るよ！」

蓮「俺達、家隣なんで大丈夫っす。
わざわざありがとうございました。」

「あ、ちょっ…！
先輩、本当にありがとうございました！
また明日！おやすみなさい！」

蓮は私の腕を引き、そそくさと歩く。

蓮がわからない…

高校に入った途端、壁を作って話すことも
あまりなくなったと思えば、
こうやって急に昔みたいに優しくする。

家の前に着くと、

蓮「ちゃんと冷やしなよ、じゃあね」

それだけ言って帰っていった。

こういう感じ、久々だなぁ…。