想像を越えた衝撃発言 ページ40
次の日、いつもより早い電車に乗って出社した
定時までに確認したい事があったから…
できれば、二人になれる時に確認しておきたい事で、私よりも早く来る人だから
誰にも邪魔されない時間帯は朝しかない
フロアを見渡すと、私のお目当ての人はすでに出社していた
「おはようございます」
〔おはよ。昨日はありがとね。今日早いね？どうした？昨日残業したでしょ。何かトラブル？〕
「いえ、なんとなく早く起きちゃって。あ、昨日電話があってメモ置いてたんですけど」
〔うん、ありがと。さっき電話したよ〕
「先輩…もしかして松本さんとお付き合いされてるとか？」
〔ブッ、やだコーヒー噴出しちゃったじゃない。変な事言わないでよ〕
新聞でよかった〜と笑いながらデスクを拭いている
昨日…ベッドに入った後、一日の出来事を色々思い出してたら
松本さんの電話を思い出した
下の名前で呼んでるって事は
深い関係なんじゃないかって…
前から、彼氏の話とかしても
はぐらかされるだけだったし
考え出すと、もう止まらなくなって
本人に聞くしかないと思った
二宮のためにも…
〔ただの同期。Aちゃん達と同じような関係よ。〕
「下の名前で呼んでて…」
〔彼、海外の方が長いからファーストネームで呼ぶのが癖なのよ〕
「じゃぁ契約の話は…」
〔その件に関しては、今じゃないからな〜うん、ひとつだけ私の秘密を打ち明けよう！そのかわり、相談に乗ってもらうから覚悟しなさいよ〕
そういって、こそっと告げると
〔早速ランチ付き合ってもらうからね！さて、コーヒー淹れてこよ〜。誰かさんが変な事いうからこぼしちゃったし〕
とフロアを後にした
「咲坂おはよ。どうしたの？ぼーっとして。今日、定時であがれるように頑張ってね。俺のビールかかってるから」
「あ、その件は…はい。わかりました…おはよ、はい」
「マジでどうしたの？なんかいつも以上に変だよ」
いつもならすぐ、反撃するけど思考が追いつかない
ビックリしすぎて時が一瞬止まったんじゃないかって思うくらい
いや止まったよね…そのくらいの衝撃発言だったんだ
結局ランチの時は、相談というより色々質問攻めにあって
誰にも話した事がないから、誰かと話せてる事が嬉しい。って完全乙女モードで、なんだか可愛かった
最後に、本人には当たり前だけど、絶対誰にも言っちゃダメだからね！
と言って、全部ご馳走してくれた
〔私ね絶賛二宮君って人に片思い中なの。〕
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作者名：二葉(ふたば) | 作成日時：2018年2月16日 23時
