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誕生日。 ページ11

今日は10月18日。
そう。
今日はまふの誕生日である。
彼女として初めてまふの誕生日をお祝いするので
少し緊張している。

誕生日プレゼント、どうしよう…。
ネックレス…は重いか。

ペアマグカップはどうだろうか。
それならあまり重くもないし一緒に使えるし…

私はネットショッピングのアプリを開き、猫の形をしたマグカップをカートに入れた。

「これでよし、と。」

誕生日当日の午前中は、まふは仕事でいない。

これはチャンスだ。

私は家を飾り付けて、まふの好きな料理を沢山作った。

「あ。ケーキ。どうしよう。」

予約しようと思っていたのに、忘れてしまった。
これは、作るしかない。

急いでスーパーに行って食材を買い、ケーキ作りをスタートさせた。

以外にも難しいナッペに手こずってしまった。

30分後。

市販のスポンジを使ったため、予定よりは遅れてしまったが、綺麗なケーキができた。

まふが帰ってくるまで時間がある。どうしよう。

まふのYouTubeでも見ようかな。

私はまふの動画を片っ端からみた。


まふが仕事から帰ってくる時間になったのに
一向に連絡が来ない。

どうしてだろう。
いつもは遅れる理由も連絡してくれるのに。
なんで。
今日に限って。

事故にあったとかじゃ、ないよね…?

まふが帰ってこない時間の分、私はどんどん不安になっていた。



1時間後。
ま「ただいま〜!」
「ま、ふ!!遅い、なんで、連絡してくれなかったの、」
私は涙目でまふの方に向かった。

ま「ごめん、実は。これ…」
まふの手にあるのは紙袋。
これ?
これがまふを遅れさせた理由??


「私に…?」
ま「うん。」
「ありがとう。」

開けてみると
私が大好きなカフェで売っている人気のコーヒー豆だ。
このコーヒー豆は並ばないと買えない。

まさか。
ま「並んでたら、遅くなっちゃって。スマホの電源も切れちゃって、本当にごめんね」
「ありがと、う。嬉しい。」
ま「こんなに喜んでくれると思ってなかった。」
「夜ご飯、温め直すね、まふの好きな物、たくさん作ったよ?」
ま「え?!ほんと!?!嬉しいなぁ、」

私は料理を温め直してテーブルの上にのせた。

「まふ、改めて誕生日おめでとう。これ、」
ま「香奈からの誕生日プレゼント?!開けていい?!」


ま「ペアマグカップだ!いいの?嬉しい!」
「えへ、喜んでもらえて良かった!」
「あと、もうひとつあるんだ。」

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作者名:か。@蟹 | 作成日時:2021年8月17日 3時

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