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恐る恐る俺は
「この部屋テレビ無いやん」って言うてみた。

明らかに動揺するA。
で、また空気が張り詰めた。

今日は、あかんか?
タイミング悪かったか?
・・もーぉ、無理やん。
こんなん俺し慣れてへんねん!!



「だから、俺の事知らんかったんや」って、思ってもいない事言うた。

そんな事言うつもりも聞くつもりも無かったんやけど少しだけ張り詰めた空気をどうにかしたかった。

追い詰めるつもりは無いねん。
ちゃんと話したいだけや。


ネットで十分な事とか
そのネットすら最近見てねぇとか
話してくれたんやけど目を合わせようとせーへんねん。

その行動に後ろめたさがあるって今ならわかる。
おそらく、Aは俺に知られたくない。
隠したがってる。

今から俺がする事は、それを暴く事になる。
問い詰める事は簡単。
けど、それはしたくない。

難しい。
まどろっこしい事も苦手や。
あー!どうしたらええわけ?

考えて、考えて、考えた結果




「なぁ、曲聴かせて」


って、口から出てた。
出たら出たで止まらへん。




「あかん?」
「ほんま、聴きたいんや」



何の意味があったのか、俺でもわからへん。
てか、結局何も考え付かへんで俺の1番の願いが口から出てた。


で、Aの答えは

「・・・亮、どうしたの?
何かあった?
様子変だよ?」

だ。


あかんって言わへんし、ええとも言わへん。

そしたら頭占めるのは、しょーちゃんの事。
気ぃ付いてたらまた口から出てた。




「しょーちゃんがええの?」

「えっ?」

「やっぱ、俺はあかんの?」



あかん!
これ以上は、あかん!
って、思うたんやけど止まる事なくポロポロ出てまう。




「しょーちゃんは良くて、俺はあかんの?」



口に出したくなかった言葉にキリキリ痛む胸。

その痛みをどうにかしたくて、逃したくて
俯き、拳を握る。

指先が白くなっても一向に痛みは消えへん。
無くならへん。

だから、つい、




「アイツは、良くて俺だけはあかんのかッッ」



あの男の事までも言うてた。



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作者名:☆ねこじゃらし☆ | 作成日時:2020年4月19日 7時

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