妖物語〈ars KJ∞〉－３－ (ページ9)

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＜２１＞貴方side ページ9

鬼「千年前、最強と言われた鬼が居た。そいつは闇、炎、風、大地、水、雷、植物の力を持っていた・・・」

裕「闇・・・」

隆「大地・・・」

鬼「だか、五匹の龍の神によって倒されちまった・・・」

A「五匹・・・まさか！」

鬼「そう、お前らの仲間のあの五人に宿る龍さ」

鬼「そしてお前にもな・・・」

鬼は私を指さした

やっぱり・・・

鬼「その鬼は倒されるときいつか自分が復活することを信じ、人間に自分の力を預けた」

隆「ま、さか・・・」

鬼「お前らの力は元々は鬼のものなんだ」

そんな・・・

鬼の力って・・・

鬼「そして、この力を持つ人間が生まれるようになった」

A「でも！何であの七人なの！？他にも50年に一度生まれてるはずでしょ！？」

鬼「確かにそうだ、でも、もうこいつらしか存在してない」

裕「は？」

隆「どうゆうことや？」

鬼「自分の奇妙な力に絶えられず、自殺したんだ。」

裕隆A「！！！」

鬼「そこの二人もあったはずだ、自分の力のせいで味わった辛いことが・・・」

裕隆「・・・」

裕と隆平が俯いた

そうだった

二人の両親はもう居ないんだったね

そして、それは自分たちのせいだと思ってる

そんなことないのに・・・

二人は何も悪くないのに・・・

二人は心に傷を持ってる

簡単には癒せない大きな傷を・・・

鬼「それにもう力の持った人間は生まれない」

A「どうして？」

鬼「もう時間切れなんだよ。千年しか持たない、だから俺がその力を吸収ばそれは永遠のものとなる」

裕「吸収・・・？」

隆「やっぱり、あかんよAちゃん！」

A「・・・」

鬼「さぁ、約束だ・・・嫁になれ」

私は無言で鬼のもとへ近づいた

隆「あかん！」

裕「せや！もしかしたら俺らだって捕まるかもしれへんのやで！？したらAちゃんち助けられん！！」

A「もしそうだとしても、智くんたちがいる」

隆「せやけど！」

A「私は皆を信じる」

鬼の目の前に来た

そうだ、私たちは絶対負けない

鬼「いい選択だ♪」

鬼が私の顔に手をかざした瞬間

私は意識を失った

裕隆「Aちゃん！！！」

最後に二人の声が聞こえた・・・