妖物語〈ars KJ∞〉－３－ (ページ27)

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＜２＞翔side ページ27

戦い始めてどれくらいたったんだろう

俺らはもうボロボロ

鬼は平然と立っている

鬼「どうした？終わりか？」

悔しい

絶対に守るって決めたのに

肝心なときになにもできない自分が嫌でしかたない

潤「くそっ・・・」

どうすれば鬼を倒せる？

どうすれば皆を助けられる？

考えても考えてもわからない

鬼「(フッ来ないなら、こっちが行ってやる！！」

鬼が雅紀めがけて襲いかかってきた

翔「雅紀！！」

ドオン！

鬼「あれ？」

激しい音とはうらはらに鬼のマヌケな声が聞こえた

雅紀が消えた？

どこ？どこだ？

すると木の上からこんな声が聞こえた

雅「ニノ・・・」

和「危なかったぁ・・・」

そこにはニノと雅紀がいた

ニノが雅紀を助けたんだ

「翔くん・・・助けて・・・」

え？

翔「すばる？」

智「翔くん？どうしたの？」

翔「すばるの声が聞こえた」

和「え？」

そのとき俺は思った

鬼がこんなに強いのはすばるたちを吸収したから

だったらすばるたちを鬼から出せばいい

俺はそれを皆に話した

潤「でも、どうやって・・・」

智「呼ぼう」

雅「なにを？」

智「名前を、俺らが呼べば章大たちは目を覚ますかもしれない」

俺らは静かに頷いた

そして

翔「すばる！！」

智「章大！！」

潤「信五！！」

和「亮！！」

雅「忠義！！」

名一杯名前を叫んだ

鬼「何やってんだよ、バカか」

そう言って何度も攻撃された

それでも叫び続けた

ボロボロになって

傷だらけになって

辛かった

翔「すばる！戻ってきてくれよ！！」

気がついたら泣いてた

皆も

泣きながら叫んでた

鬼「チッ、うるせぇ」

鬼が俺に向かって攻撃してきた

もうダメだそう思って目を瞑った

A「いい加減にしろぉ！！」

え？Aちゃん？

Aちゃんが助けてくれた

でも、何で？

鬼「お前、なぜ・・」

A「催眠にかかったふりをしてただけ」

鬼「何・・・」

A「気を失ったのは本当だけど、あんたみたいな雑魚に催眠かけられるわけないぢゃん」

鬼「チッ・・・」

そうだったんだ・・・

A「翔くん、大丈夫！？」

翔「うん」

そのとき鬼がAちゃんに飛びかかろうとした

翔「Aちゃん後ろ！！」

A「えっ？」

Aちゃんが後ろを向いた瞬間

鬼の動きがピタリと止まった

鬼「な、なんだ？」

そして、鬼の体がは光だした