妖物語〈ars KJ∞〉－３－ (ページ21)

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翔・過去・ページ21

～10年前～

ガラッ

襖があいた

翔「父さん！！お帰り！」

翔助「おお、ただいま。久しぶりだな」

あれ？

後ろに凄い不機嫌な顔をした男の子がいた

誰だろ？

翔助「この子はすばる。今日からここに住む」

翔「本当に！？」

やった！

これで、一人ぢゃなくなる！！

翔「よろしくね♪」

手を出す、でも・・・

プイッと顔をそらされてしまった

翔助「翔、あとで俺の部屋に来てくれ」

翔「？はぁい」

―――――――――――――――――――――

翔「すばるくーん！遊ぼ！」

すばるくんが来てから一週間がたった

相変わらず無視され続けてる

でも、諦めない！

何でかって？

すばるくんの過去を聞いたから、力のせいで辛い思いをしてきたんだって

だから、それで僕思ったの、すばるくんの笑顔がみたいって

翔「僕、すばるくんの力見てみたい」

す「！！」

翔「見せて！」

言った瞬間僕のすぐそばを矢が通った

す「これが俺の力や！わかったか！！(怒」

すばるくんが怒鳴った

凄い怒ってる

でも、これは作戦。

絶対に笑顔にして見せる

翔「弓矢も使えるの！？凄い！！」

す「何が凄いねん！こんな力！！」

翔「・・・」

す「何も知らんくせにへらへらしおって！」

す「この力ののせいで俺は今までどんな思いで過ごしてきたか、どんなに辛い思いをしたか・・・お前にわかってたまるか！」

すばるくんは泣きながら怒鳴り続けた

でも、その顔はまるで助けてって言ってるみたいだった

そうだね、すばるくんの気持ちはわからない

僕にはそんな経験もないから

でも・・・

翔「でも、すばるくんを笑顔にすることは出来る」

すばるくんはわけがわからないって言う顔してる

翔「今まで辛い思いしてきたんならこれからは思いきり楽しめばいい」

す「そんなん出来るわけな翔「出来る！」

すばるくんの言葉に遮って力強くいい放った

翔「今までのこと忘れるくらい僕がすばるくんを笑顔にしてみせる！！」

そして飛びっきりの笑顔をすばるくんに見せた

そしたら呆れた顔をしてこう言った

す「ありがとな・・・翔」

初めて名前を呼んでくれた

それが嬉しくてしょうがなかった

約束だよ？

僕がすばるくんをの笑顔を作り続けるから！