妖物語〈ars KJ∞〉－３－ (ページ19)

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忠義・過去・ページ19

～10年前～

叔母「不味い、こんなもんしか作れないのか？やくたたずが」

忠「すみません・・・」

こんな子供がまともな飯作れるわけないやん

やけどそんなこと言えん

俺にはここしか居場所がないんやから

おとんもおかんも病気で死んだ

叔父「おらおら、亭主のお帰りだ！」

叔母「やだ・・・また飲んできたの？」

叔父「うるせぇ！」

バキッ

叔父かんが叔母さんを殴った

忠「叔母さんやめてや！」

叔父「うるせぇ！！」

忠「うわ！」

叔父「てめぇ、誰に世話になってると思ってるんだ？不気味なお前を誰が引き取ってやったと思ってんだ？」

俺やって好んでこんな力を持ったんとちゃう

お前にだってほんまは世話なんかなりたない

気がつくと俺は剣を叔父に突きつけてた

またや・・・

ほんまこの剣いつもどこから出てくるんやろ

俺は家を飛び出した

忠「もういやや・・・」

雨が降っとる

あかんわ、雨に濡れたせいで意識的が・・・

俺はもう立ってることすら出来んかった

バタッ

誰か・・・

―――――――――――――

忠「んん・・・」

？「父ちゃん起きた！！」

？「本当か！？」

え・・・誰？

俺を除きこむおっちゃんと子供

ってかここどこや？

？「おはよう、忠義」

忠「何で・・・」

雅信「俺は雅信、こっちは息子の雅紀」

雅「よろしくね♪」

雅信「そんな警戒するな、お前はこれからここで住むんだぞ？」

忠「は？」

住む？ここに？なんで？

わけわからん

忠「俺帰る・・・」

雅信「あの、叔母の家にか？」

忠「・・・」

雅信「どうせ、また酷い目に会うだけだと思うけど？」

そんなんわかっとるわ・・・

やけど・・・

どうせ、お前らやって俺を捨てるんやろ？

やったらまた傷つく前に俺はここを出たい

雅「ここにいなよ！楽しいよ？」

雅信「同じ力もってんだ仲良くしようぜ？」

忠「どうゆうこと？」

雅「俺らも不思議な力を持ってるの」

雅信「お前に頼みがあるんだ、雅紀のパートナーになってほしい」

忠「？」

雅信「一緒に妖怪退治をしてほしいんだ」

忠「妖怪？」

雅信「あぁ、きっといいコンビになると思うんだか？」

忠「やけど・・・」

雅信「もう、お前は俺らの仲間だ。お前を見捨てたりしない」

その言葉で凍りついていた俺の心はどんどん溶けていった

ほんまに？俺は仲間？

忠「信じてもええんやな？」

雅信「あぁ！」

雅「よろしくね！忠義！」