妖物語〈ars KJ∞〉－３－ (ページ18)

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亮・過去・ページ18

～10年前～

子「おい！お前普通ぢゃないんだろ？」

またか・・・

いつものように暴言を吐かれる俺

もう慣れた

やから無視して家を帰った

亮「ただいまー、おかん？」

いつもはすぐに返事がくるんに・・・

机の上に紙があった

手に取るとそれは手紙やった

“亮へおかんもうあかんわ・・・幸せになってください母”

亮「なんやこれ」

おかんが俺を捨てた？

俺はふらふらと家を出た

嘘や・・・

俺がいくらバカにされようと、いじめられようと泣かななったんはおかんがいたからや

ずっと一緒に居るって言ったやん

嘘やったん？

気づくと俺は崖の上にいた

ちょうどええ、もう疲れた

飛び降りようとしたとき・・・

？「なにやってる！！」

誰かに腕を捕まれた

亮「なにすんねん！もうちょっとで死ねたんに！」

？「バカなこと言うな！！」

亮「うるさい！！」

俺の何がわかるねん

この気持ちがわかってたまるか・・・

？「君は雷と銃の力を持ってるね？」

亮「は？」

何で？

何でわかるん？

？「俺も雷の力を持ってるんだ」

そう言うと手を空にかざした

すると雷雲が表れた

ほんまなんや・・・

？「なぁ、その力誰かのために使ってみないか？」

亮「？」

？「俺の息子の付き人になってほしい」

亮「息子？付き人？」

意味がわからへん

？「俺の息子もお前と同じ力もってんだ」

亮「やけど・・・」

また捨てられるんやないか

また辛い思いするんやないか

俺には不安の文字しかなかった

？「俺はお前を捨てないし」

嘘や・・・

？「辛い思いもさせない」

嘘や・・・

？「きっと幸せになれる」

嘘や・・・

やけど・・・

信じたい

俺、幸せになりたい

亮「信じてもええ？」

？「おう！」

亮「おっちゃん何者や？」

和人「二宮和人」

亮「二宮！？」

二宮って黄龍国の頭やんな！？

俺はパニック状態

和人「お前はもう俺らの仲間だよ」

仲間・・・

亮「よろしくな！」

和人「ふふ」