俺らの声が届くまで (ページ4)

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きりやまside

緑「なんでっ…なんでしげがそない苦しまないあかんの？」

橙「かみちゃんっ…。」

緑「おれっなんもできひんっ(泣)

しげが苦しんでるのに見てることしかできないっ」

橙「大丈夫。

しげは、神ちゃんが笑ってるだけでも嬉しいと思うで？」

緑「でもっ…」

黄「俺らも全力を尽くします。

なので、全力でサポートしてあげてください。」

緑「っ……。

わかりました。しげのこと、お願いしますっ」

橙「おれからも、よろしく頼むわ。」

黄「うん、

そろそろ目覚めたと思うから部屋行ってあげて。

826号室やで。」

橙「おおきに」

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緑「あきとくん、しばらく学校休んでええ？」

橙「え…？」

びっくりした。
今まで神ちゃんが学校休んだことなんて
1度もなかったし、休みたくないって言い張ってたのに…。

それほど苦しいんやろうな。

そりゃそうだよね。
ずっと一緒にいた人が居なくなるかもしれへんから。

橙「ん、ええよ。

その代わり、しげのそばにいてやってな」

緑「んっ(泣)ごめんっ、涙、とまらんっ」

橙「ええよ。

俺の前ではいっぱい泣いて、しげの前ではいっぱい笑お？」

緑「うんっ」

今の俺にはこうやって心の支えになることしかできひん

せやから、精一杯しげと神ちゃんを支えよう。

　

しげと神ちゃんが一緒に居れるのも長くはないから__。