43話 叶side ページ7
そりゃあ、葛葉のこと心配してるのも、説教したいのも、本心だよ?
でも、
…これが衝動的に起こったことだとしても、
張本人が僕の親友だったとしても、
吸血行動が単なる"食事"だとしてもさあ、
叶「…」
好きな人にあんなことした男をすんなり許せるほど、僕の心は広くなかったみたい。
葛「…言っとくけど、わざとではない」
やっぱりばつが悪くなったのか、無言の僕に弁明をし始める。
そんなのわかってるよ、お前のこと心配してるのも本心だから。
叶「…やっぱ反省してないみたいだし、ふわっちに言いつけてやろ」
葛「それだけはまじでやめろ頼む」
俺まだ生きたいんだよなんて叫ぶ吸血鬼を尻目に、寝ているAに近づく。
彼女の顔にかかっていた髪をそっと払うと、白い肌にそってサラサラと滑っていった。
叶「…A、」
初めてだよ。
僕、今まで誰かを好きになっても、結局優先順位は葛葉が一番になるし、これからもそうだと思ってたんだけどさ。
出会ってなかっただけだったんだね。
まだまだ分かんないなあ、人生って。
生きる意味…なんて言ったら重いし、おもしれー女…なんてセリフ、論外でしょ。
僕がこの手で幸せにしたい、そんな人。
『んん…
え、叶…?』
叶「!
おはよ、A」
いつか声に出して伝えられたらいいな。
ね、A。
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あ - 前編から来ました!!!ずはと夢主の関係だいすきです!更新頑張ってください🔥💪🏻 (1月4日 14時) (レス) id: 001f6adea4 (このIDを非表示/違反報告)
Ohata(プロフ) - はいてぇてぇ(真逆の葛葉さん人外設定!!きゅんです!!!!) (12月31日 17時) (レス) @page2 id: 6c4593a5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:禁煙 | 作成日時:2023年11月8日 18時