検索窓
今日:3 hit、昨日:42 hit、合計:21,913 hit

41話 葛葉side ページ5

今1番会いたくなかった奴の、声が聞こえた。





自分からあんなことしといてぶっ倒れるとか、俺はお前に合わせる顔がないのに。






心配するAに、ちゃんと言葉になってるのかわからない声を出す。また意識が途切れそうになるのを必死に抑えながら。







頼むから出ていってくれ。なんもしなくていい、ほっといてくれ。




今の俺じゃ誰になにするか分かんないから、Aにすらなにするか分かんねぇから。








『くず?水あったけど、、

…開けるよ?』









そんなAの声と一緒にカーテンの隙間から入ってきたのは、ペットボトルの水と、








Aの華奢な腕、



















『く、ず、!』




…は?




俺、なにして、





はっきりとした血の匂いに、意識が戻る。








葛「あー…」








……なんとなく、状況はわかった、けど。

俺がやらかしたのも、わかったけど。






Aの白く華奢な手首からツー、と伝う真っ赤な血に、ゴクッと喉が鳴る。





手首を口元に引き寄せて、ゆっくりと垂れた血を舐めとると、Aの肩がピクッと跳ねた。





そのまま優しく吸い取っていけば、頭の中にかかっていた霧がはれ、体が修復されていく感覚。






もっと、もっと。



もっと、欲しい。








手首を乱暴に引っ張り、Aの体を起こす。





『…っ、』






上気した頬に、潤んだ瞳が苦しそうにこちらを見つめる。
あがっている息、血の匂い。







葛「……………」







あー、やべ、







とまんねえ、















?「葛葉!!!」

42話 叶side→←40話 葛葉side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (156 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1088人がお気に入り
設定タグ:2j3j , 愛され , 2434   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 前編から来ました!!!ずはと夢主の関係だいすきです!更新頑張ってください🔥💪🏻 (1月4日 14時) (レス) id: 001f6adea4 (このIDを非表示/違反報告)
Ohata(プロフ) - はいてぇてぇ(真逆の葛葉さん人外設定!!きゅんです!!!!) (12月31日 17時) (レス) @page2 id: 6c4593a5ce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:禁煙 | 作成日時:2023年11月8日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。