38話 ページ2
『失礼しまーす…』
控え室特有の重たいドアを開けると、いかにも今日限りの保健室というような清潔感のある部屋になっていて、微かに消毒液の匂いがする。
意外にも怪我人はおらず、室内はシンと静まり返っていて、さっきまでの喧騒が嘘のように思えてくる。花那せんせーも見当たらない。
さ｢なんか聞こえね？｣
『んあ？』
さえの言葉に、集中して耳を澄ましてみると、広く静かな室内で、なにやら荒い息遣いのようなものが聞こえる。
音のするほうに向かうと、3つベッドがあるうちの、1つだけカーテンが閉まっているベッドからするようで。
『…大丈夫ですか、？』
葛「っA、？」
『え、くず！？』
恐る恐る声をかけると、聞き馴染みのある声で名前を呼ばれて。
確かにここに運ばれたはずなのに見当たらなかったな、なんて、苦しそうな彼を前に変に冷静になってしまう。
さ「うち花那ちゃん呼んでくるわ！」
『おけ任せた！』
さえも緊急事態だと分かったのか、真面目な顔で部屋を飛び出していった。勢いよく開かれたドアが、反動でガチャン！と閉まる。
葛「はぁっ、はっ、、げほげほっ、！」
『くずは！大丈夫！？』
再び静まり返った救護室に、くずの苦しそうな声だけが響く。
え、え、どうしよ、やばいよね、やばいやつだよねこれ、お願いせんせーはやく来て！！！
葛「っち、飲みた、げほげほっ、！
はぁっ、はっ、」
『え、あ、なんか飲む！？』
勝手に開けるわけにもいかず、閉じられたカーテンの前で立ち尽くしていると、くずの独り言が聞こえた。
飲みたい、って言ってたよね？さっきから息荒いし咳してるし、喉渇いてんのかな、
救護室の机に置いてあった未開封のペットボトル1本を手に取る。
水なら飲める…よね？
『くず？水あったけど、、
…開けるよ？』
一応断りをいれ、カーテンに近づき、隙間からペットボトルを入れると
『！』
ガッ、と何かに手首を掴まれた。
『うわ"っ、！！』
そのまま乱暴に引っ張られバランスを崩し、閉じられたカーテンに顔から突っ込む。
『…？』
反射でつぶっていた目を開けると、目の前には、くずの顔、背中にはベッドの感触。
『はっ、え、？』
ゑ？？？？？？？？？？？？？？？？
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あ - 前編から来ました!!!ずはと夢主の関係だいすきです！更新頑張ってください🔥💪🏻 (1月4日 14時) (
レス) id: 001f6adea4 (このIDを非表示/違反報告)
Ohata(プロフ) - はいてぇてぇ(真逆の葛葉さん人外設定！！きゅんです！！！！) (12月31日 17時) (レス) @page2 id: 6c4593a5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禁煙 | 作成日時：2023年11月8日 18時
