人間風情が【2j3j】 (ページ4)

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2話ページ4

『なに？その子』

街へ買い出しに行った恋人が、何故か人間を連れて帰ってきた。

葛「森の入り口に落ちてた、メスらしいぞ」

買ってきた食料やら雑貨やらをテーブルに置き、ふーっとため息をついて椅子に倒れるように座るサーシャ

その周りを離れず、私を警戒するように睨む人間

綺麗な栗色の毛に、まん丸の黒い瞳。人間を可愛らしいと思ったのは初めてかもしれない。
なんで拾ってきたんだろう、まあいいけど。

『ふーん。かわいいね』

葛「だろ」

サーシャにはもう懐いたのかな？
なんか野良猫みたい

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あれから数時間後、サーシャは夕食まで寝ると言って寝室にいき、人間ちゃんもそれについていった。

ご飯の支度が整い、二人を呼びにいこうと二階の寝室に向かう。

『あれ、なにしてるのそんなとこで』

てっきり一緒にお昼寝してると思ったのに、なぜか人間ちゃんは寝室のドアの前で座り込んでいた。

？「…」

私が声をかけると、何も言わずにぱっと立ち上がって一階へ去っていった。

…人間って、言葉通じるよね？
まだ私が警戒されてるだけなのかな。

仕方なく人間ちゃんは放っておいて、寝室に入ると、
彼がベッドから起き上がり、ドアからもれる光に眩しそうに目を細めていた。

葛「…飯？」

『うん。

てか人間ちゃん寝室のドアの前に座ってたけど、なにしてたの？』

葛「なにしてたのかはしらんけど、寝室には入れられないから外にいろとは言った」

『そう』

人間ちゃん、言葉が通じなくはないのかな。まあ別にどっちでもいいんだけどね。