拾ってください。【ハイキュー!!】

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なんでこんなことになってるんだ。



『…だいたいねぇ、課長とかパワハラばっか！』



「…はぁ」



『バッかじゃないの！？こんな新人みたいな私に大量の資料押し付けてきやがって！あのクソジジィ…！』



「落ち着いてください。」



気持ちの切り替えでも、とお酒を飲ませたのが間違いだった。

…そういえばこの人お酒に弱いんだった。


なんて気付いた頃にはもう遅く、完全に酔っぱらった様子。そして、散々愚痴を聞かされて、今に至るわけである。



『しかもさ！腰をさりげなく触ってきたり、お尻に手を当てたり、セクハラし過ぎなんだよ！どんだけこっちが我慢してたことか！』



『あげくの果てにはリストラ……。


うっ、うぅ〜…』



また泣き出したAさん。情緒不安定か。

頭を撫でてあげれば気持ち良さそうに目を細めるAさん。



『…ふふっ。気持ちぃ…。』



「…はいはい。お疲れ様です。」



暫くそうしていると、




『……』



「え、」



『Zzz…』



「…マジかぁ。」



スゥスゥと聞こえるかと思えば案の定Aさんが気持ち良さそうに眠っていた。

…たぶん、相当疲れが溜まっていたんだろう。



「…手のかかる先輩ですね。」



ため息をつく。初めて見るかもしれない寝顔はいつものキリッとした感じではなく、あどけなくまるで子供のような感じだった。



「…可愛い。」



思わず言ってしまって誰も聞いてるはずないのに反射的に口を隠してしまった。
何故か恥ずかしい気持ちに襲われながら、Aさんを俺のベッドに寝かせた。




(何高校生男児みたいなこと考えてるんだ、俺。)









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