拾ってください。【ハイキュー!!】

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急に大学の時の先輩から電話がかかってきて。

何事かと思えば、俺の家に来ると言い出した。
…前と変わらない優しい声に思わず聞き惚れそうになった。

それに、先輩の頼み断れないって知ってるクセに、頼んでくるとこなんかズルい。



…まぁ、あまり良くない相談なのは確かだろう。落ち込んでいたようだったし。



ピンポーン


電話を切り暫くしてから家のインターフォンが鳴った。
…Aさんかな。



「…はい？」



『あっ、Aです。』



「あぁ、どうぞ。」



そう言ってドアを開けた。するとそこにはAさんはもちろんいたのだが、横には大きな荷物。不思議に思ったが、特に触れることなくAさんを家に上がらせた。



お茶を持ってきて、座らせる。するとAさんは『ありがとう』と微笑んだ。



俺に相談してくれた内容はとても聞きがたいものだった。確かに、前働いていた会社もクビにされたーとかなんとかと、前も言っていた。


ポツリ、ポツリと話していく度に彼女の表情と口調は次第に弱々しくなっていった。

どうして良いか分からず、ただ返事をしていただけだった。



どう慰めようかと考えていたとき。



「…えっ、」



『…う、うぅ……』



「え、ちょ、」



彼女の綺麗な瞳から大きな涙がでてきた。









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