DOSON (ページ41)

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jw「今何考えてるの、」

『うーがかわいいなって、』

ほんとは色々他にも考えてたけど、口癖のように口をついてでてきたのはやっぱり

"かわいい"

だって本当にかわいいんだもん

でも当の本人はどうやら私の回答に不満げで、頬を膨らませている

jw「僕はAにかっこいいって思ってほしいんだけど、僕はかわいいだけ？」

『…えと、うーかっこいいよ、
王子様みたい、…でもかわいいがちょっと勝つかな』

jw「僕Aの王子様になりたい」

いつもの冗談かと茶化そうとした瞬間、

急にすっとうーの顔が近づいて、思わず目を閉じると唇に柔らかい温かさが触れる

驚いて目を開けるといたずらっぽい顔をしてにこにこしている

『ぇ、ちょ、』

jw「ふふ、もらっちゃった」

『…ばか、！』

jw「ほっぺのちゅーと変わんないよ」

『変わるよ！』

ぶわっと顔に熱が集まっていく私にまた、かわいいねぇって呟く

jw「これでAの王子様になれるかな」

『そんなことしなくても王子様だって言ったのに』

jw「…」

ちゅーしたときは赤くならなかったし何でもなさそうな顔してたくせに、私の言葉にはみるみるうちに真っ赤になっていく

ほんとよくわかんないこのわんわん

ふわっと私と同じ香水の香りに包まれる

うーは数年前に私愛用の香水をお揃いにしたいと言い出して、わざわざ1番大きい200ml入りのボトルのそれを買ってきて、ずっと律儀にそれを付け続けてる

同じすっきりとしたお花の匂いのはずなのに、うーがつけるとスパイシーさが加わった香りがするのが不思議だなぁって思いながら柔らかい素材のパーカーに埋もれる

ぎゅーって苦しいぐらい抱きしめられて耳元でうーが呟く

jw「んーーー、Aは誰のものにもならないで、僕の傍にいて、」
　

『いるじゃん、今私うーに抱きしめられてるよ』

jw「そうじゃなくて、！」

『えぇなんで、うーってほんとむずかしい、
やっぱAB型の4次元だ…』

　

あーAこそ困ったお姫様だなぁ、僕どうしたらいいか分かんない、

うーが切なげな笑いと共にそう言いながら、また私のことを強く抱き締めるせいで、彼がどんな表情をしていたのかは分からないまま、

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