DOSON (ページ23)

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affection ページ23

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「なぁ、」

『どうしたの』

あまりにも多くの人から可愛がられるAを見ながらいつも思う

Aにとって俺は何なんだろう

hc「うーんなんでもない、」

『なにそれ笑』

　

まだ眠りたくないからとリビングのソファでスマホを触るAと、水を飲みにきた俺

Aがまだ部屋に戻る気がないならと隣に腰掛けると、少し場所を作るようにずれてくれる

…優しさなのかそれとも、

　
　
ちらっと小さな手の中に収まりきらない液晶を除くとバブルの画面

流石チャレドルと言われるAだと感心する

ソファの距離を詰めると、見たい？と画面を見せてくれる

　

『シズニがね、この日の髪型が可愛いって言ってくれたから次の放送では…』

　

申し訳ないけど話の内容はあまり聞こえてない

聞こうとはしてるんだけど、

代わりに、すっぴんでも綺麗な頬と長い睫毛ときゅっと上がった口角から目が離せない

Aは画面のメッセージに夢中で、俺の視線には気づかないみたいだ

Aの世界に俺はどう映っているのだろうか

Aが頼りにするのは、頭が良くてしっかりもののドヨンイヒョンとかテヨンイヒョンとか

テイルヒョンは底無しの柔らかい空気でAを安心させることができるし、ウィンウィンヒョンも穏やかな世界にAを連れて行ける

大人なジャニヒョンならスマートな優しさでAを包みこめるし、マークヒョンはまた違った絶え間ない優しさをAに届けることができる

ジェヒョニヒョンはいつも男らしくかっこよくてAのことを守れる心強さがあるし、ポジティブなエネルギーを与えられるのはジョンウヒョン

ユウタヒョンに関してはAの本当の兄のように愛情を注ぐことができる

　

　
じゃあ自分は？

何か唯一無二の存在として彼女の心に留まっているのだろうか

『ヘチャナ、聞いてる？』

hc「え、いや、聞いてるけど」

『ほんと〜？』

俺の顔を覗き込む瞳に捕まらないように、頬に軽く口づける

いつもの愛情表現の一環、ちょっと嫌がられてるやつ、

『…化粧水つけたのに、』

hc「別に気にしないから」

『私からもしてあげようか』

いつもの嫌がって逃げられる流れまで完璧に脳内でシュミレーションできていたはずなのに、眼の前の可愛い子は微笑んでこちらを見ていた

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