続 ANY & EVERY＊sakkun＊

9＊sakkun＊ ページ9

あれから１０日。




「たっだいまぁ！！」



「おかえり。さっくん！」



「「ニャー」」





なんだぃなんだぃ！！なんだぃ！！！




この幸せを絵に描いたような状況は！！





家に帰れば、Aがシャチを抱っこして



足元にはツナがいて




みんなで、俺を出迎えてくれて！！




「あー…幸せぇーーー」




「ふふ、笑

噛み締めてるの？笑」




「噛み締めるよねぇ。

やー、暖もさ、いいこと提案してくれたよなぁ。」




「あはは、笑

うん。

実は……私も、幸せ噛み締めてる。笑」




「なぁーーー！！！

ちゅぅするぞ！！こら！！」




「あは、笑

いいよ？」




「いいよ？ってなんだ！！

あい、シャチ、一回降りてーー」



シャチをAの手から降ろして




彼女をしっかり抱きしめれば



背中に回るAの手。





なぁーーー、もぉーーー、愛しーーーーー！！





「ちゅー」



ちゅ、っとその唇に１つ、キスを落として



鼻先の触れあう距離で見つめ合えば




「「へへへ 笑」」




自然と笑顔が溢れてしまうわけで……




「ねぇー、今日、回鍋肉？」



「あ！すごい！せいかーい！

先、お風呂入る？先、食べる？」



「………じゃあ……」



「うん。」




「先に、A💗」




「やだ、そんな選択肢なかったけど？！」




「あは、笑」




「……もぅ。」




そう言いながら、しっかりキスに答えてくれるわけで。




「……あぁー…マジで、Aにしていー？」



「えぇ？」




「……一回、Aを感じたい。」




「……だいすけ…」




「……"大介"呼びってことは、良いってことね？笑

じゃあ、おいでー」




「あ」



ヒョイっとお姫様抱っこで連れ込んだ寝室。




そこには、もう、お揃いの枕。




あ、お揃いのパジャマに、お揃いの歯ブラシもあります。




お揃いのマグカップも、お揃いの食器も。





………そうです。



同棲を初めて3日目です。




あ、まだ、Aの荷物、全部がこっちにある訳じゃないけど。




でも、とにかく、




一緒に住み始めて、３日目、です。





「……ぁ、…大介、待って…」




「待っては、ムリだってば。」




とにもかくにも……




幸せなのです！！！

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