続 ANY & EVERY＊sakkun＊

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「あはは！笑」




「佐久間、歯磨き粉つけすぎ！」



「にゃは！笑

海くん、細か！！」





「…………。」




朝起きたら、状況が一変していた。




賑やかな洗面所を覗いてみれば




大ちゃんを、囲んで


暖と海が、なんかギャーギャー。




しかも、大ちゃんの呼び方が

"海さん"から、"海くん"に変わってた。





………え、なに？




なに、なに？





「あ、A！おはよー！」




「姉ちゃん！おはよー！」




「……おはよ。」




「……え、あ、お、おはよ。

……え、なに？どういう……？」




「にゃは、笑

仲良くなったよ！」




「仲良くなってねーわ。」




「仲良くなってんじゃん！兄ちゃん！

昨日なんて、さっくんに寄り添って寝てたじゃん！」




「佐久間が転がって来たんだろ？」




「違うよ！海くんが来たんじゃん！」




「あー！うるさいうるさい！！」





………な、な、なんだ？



この賑やかな男たちは……




実に、楽しそうだ。




え、なに……




なんか………



めっちゃ、嬉しい……





「……嬉しい……」




「え？」




「めっちゃ、うるさいけど、めっちゃ、嬉しい！！」




大ちゃんに、ぎゅうっとしがみつけば



「ぅおっとぉ！」



「あ！」



「あぁ！！こら！！」




「さすが、大ちゃんだね！

大ちゃんなら、すぐ仲良くなってくれると思ってた！！」



「あは、笑

海くんが受け入れてくれただけ！

海くんの懐が、広かったってだけ！ね！海くん！」




「………うるさいよ。」




「あ、兄ちゃんが照れた！」




「あー、うるさい、うるさい！」




洗面所を出ていった海。




「はぁー！一安心ー！」




「だね。よかったぁ。

俺、殴られる覚悟もしてたんだけど。笑」




「殴られそうになってたら、さすがに俺が止めてたから！笑」




「鰻のエサにされなくてよかったぁー！」




「………鰻の、エサ？」




「あ」「ちょっと、さっくん！」




「なに？鰻のエサ。」




「あー…バーテンバンドマン。

兄ちゃんに、そうやって凄まれて、顔真っ青にして逃げてったんだよねぇ。

突然、音信不通になったっしょ？

あれ、兄ちゃんの仕業。」




「えぇ！！？そうだったの！？」



知らない新事実が、昨日からたくさん。




「あはは！笑

今ならわかる！それ、めっちゃ怖かっただろうなぁ。笑」



爆笑の大ちゃん。




………そんな頃から、裏で色々やられていたとは……

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