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「……２人の世界に入るの、やめてもらっていい？」
「「あ」」
海の眉間のシワが更に深くなってた。
「兄ちゃん！マジでこの２人、仲良しで、お互い大切に想ってて、
こうやって、よく２人の世界に入っちゃうんだよ。
だから"一緒に住めば？"って俺が言ったんだ。」
「……おい、暖。」
海の"おい、暖"に、珍しくビクビクしなかった暖。
「兄ちゃん！今までの姉ちゃんの彼氏とは違うから！
バーテンバンドマンとか、ファミレス男とか、マザコン男とか……」
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、暖！！」
大介くんの前でやめてよ！
止めようとしたけど、私と暖の間に大ちゃんがいて
止められず……
「……ファミレス男？……マザコン男？」
小さな声で復唱した彼の耳を慌てて塞いだ。
「き、聞かないで！」
「あは！笑
なに？どんな男？笑
あとで教えてね？」
「やだ、もう！」
「にゃは、笑」
「「イチャつくな！」」
「「あ、ご、ごめんなさい…」」
暖にも怒られた……
２人揃って、しゅん…。
「とにかくさ！ほら！見たでしょ？
めっちゃ仲良しなの！
幸せそうなの！
兄ちゃんもさ、認めてあげてよ。
俺からも、お願いするから！
だから……」
「……暖…」
暖の優しさが、身に染みた。
なんやかんや、私の扱い酷くない？って思うこともあるけど、
やっぱり、暖は優しくて良い子。
お母さんがいなくて寂しい思いもたくさんさせちゃったけど、
こんな風に育ってくれて、ほんと、嬉しい。
「…………」
黙ったままで、ずっと険しい顔の海。
「兄ちゃん！」
「俺は、Aに、幸せな人生を歩いてほしいんだよ。
好きな人と結婚して、子ども産んで、
ニコニコ生きてって欲しいんだよ。」
「それはさ、さっくんだよ！
俺には、そんな姉ちゃんの隣には、さっくんがいる未来しか見えない！」
「お前にはそうでも、俺は彼のことは知らない。」
「じゃあさ！一緒に飯食べようよ！」
「え？」「は？」「え？」
「食卓囲めば、みんな家族だ！！」
"ね、ね、ね！"と暖が、全員の顔を見渡した。
………"食卓を囲めば、みんな家族"。
田舎育ちのお父さんが、いつも言う台詞。
ここに、お父さんもいたなら
確実にそう言って、この場を収めてた。
しっかり、息子だなぁ、とちょっとホッコリして
海と、目が合えば
苦笑いしてた。
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HANA*(プロフ) - そらさん» お読み頂きありがとうございます💗またいつの日にか、出逢えることを……💗 (5月6日 9時) (
レス) id: d37919878c (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - さっくん…素敵すぎます。ぜひ続編お待ちしています！ (5月5日 15時) (レス) id: 8b457b2a21 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - ちいさいばあばあさん» ありがとうございます💗気に入って頂けたようで嬉しいです😊またいつかどこかで……😊💗 (4月18日 15時) (レス) id: d37919878c (このIDを非表示/違反報告)
ちいさいばあばあ(プロフ) - 完結は、寂しいので続きを読みたいです。 (4月17日 21時) (レス) @page28 id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - Snoニャンさん» 🌹様STORY、もうすぐ解禁されるかもー？です😆❤️お楽しみにー😆 (4月1日 9時) (レス) id: d37919878c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANA*
| 作成日時：2024年3月21日 13時
