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………ね、寝れんかった……
全然、寝れんかった……
「……はぁ。」
目を閉じる度に甦る さっくんの私を見下ろす、あの眼差し。
頭をブンブン。
「……顔、洗お。」
ノソノソと自室を出て、洗面所の扉を開ければ
「あ、おはよぉ。」
寝癖を付けた さっくんが、歯磨きしてた。
「っ、！お、おはよう。」
一瞬、息、止まりかけた……
っていうか、帰ってなかったのか……
……まぁ、よくあるのだけど……
昨日は、帰ってると思ってた……
なんとなく、私と顔、会わせづらいかなって……
「あ、歯、磨くぅ？」
私だけが、意識してたみたいに、至っていつも通りの彼が
少し横に避けて、私の歯ブラシを手渡してくれるから
「……あ、ありがと。」
横に並んで、歯ブラシを咥えた。
「「シャコシャコ…」」
……視線がぁー、泳ぐーーー…
「んは、笑」
隣からの笑い声に反射的に顔を向ければ
笑うさっくんと目があった。
「寝癖、付いてる」
彼の手が、私の髪を手櫛で梳かしてくれるから
トクトク、早くなる心臓。
「あ、ありがと。
……さっくんも、寝癖、付いてるよ。」
「んぁ、マジぃ？」
手で髪を梳かすけど、違う場所。
「……後ろ。ここ。」
ピンク髪を、梳かしてあげれば
"ありがとぉ"といつものふわふわの笑顔。
………私が、好きな、その笑顔。
……あぁ、ダメダメ。
昨日のせいで、そんなモード……
視線を下げれば
「………ねぇ、Aちゃん」と名前を呼ばれた。
「？」
鏡越しに、彼と目があえば、また弾む私の心臓。
「…………」
「……話したいこと、あるんだよね。」
「え？」
歯ブラシを咥えたままのさっくんが、
また真面目な顔して私を見るから
どんどん上がる心拍数。
「………」
「……あ、のさ……？」
ガチャッ
「おはよーー！」
元気に暖が入ってきた。
「……暖ぅ……」
さっくんが、またガクッ、と項垂れてる
「おはよ、暖。」
「俺、シャワーするわぁー」
ごそごそ脱ぎ始めた暖に
「ねぇ、姉ちゃんいるのに、脱ぐのやめてくれる？」
「見慣れてるっしょ？」
「見慣れてるけどさぁ。……あ」
突然押された私の背中。
「キッチンで、続き、どうぞ。」
さっくんに、洗面所から追い出された。
歯磨き用のコップを持たされて。
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HANA*(プロフ) - くろさん» お読み頂きありがとうございます💗キュンキュンご提供出来たようで、こちらも嬉しいです😆✨ (4月1日 9時) (
レス) id: d37919878c (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - すごくキュンキュンしました💗すてきなお話ありがとうございます✨ (3月31日 10時) (レス) @page49 id: 117f69f925 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - Snoニャンさん» お読み頂きありがとうございます❤️舘さま担なのですね❤️ご安心ください✨舘さまも後に控えておりますので、楽しみにお待ちいただければと思います❤️ (3月20日 18時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
Snoニャン - だて様できますか？だて担なので (3月20日 10時) (レス) id: e63a2206d2 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - りさん» 最後までありがとうございました💗息、してください💗🤣笑 続編 もお楽しみにぃー💗 (3月18日 11時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANA*
| 作成日時：2024年3月9日 11時
