26＊sakkun＊ ページ26
ちがうちがうちがう、そうじゃない。
……あ、なんかどっかで聴いた曲みたくなった。
とか、置いといて。
「待って？俺ってそんな風に見えてんの？」
「……」
固まったままの彼女。
ふと、気付く。
あ、これってもしかして、"俺"が、とかじゃないんじゃない？って。
"男、みる目がない"
"あれ以来、彼氏いないんじゃないかな"
暖のセリフが次々甦る。
で、思った。
「あ、違うか。
俺の職業が、そんな風に見せてんだ。」って。
目が泳いだAちゃん。
あぁ、そうだな。って思った。
「……心外です。」
「え？」
「めっっちゃ心外。」
もう、言わなきゃ。
"好きだ"って。
からかってるとか、ただヤりたいだけとか、
そんなんじゃなくて
マジで、大好きなんだって。
ちゃんと言うタイミングだって、思った。
「……あのさ…」
ドクドク、暴れまくる俺の心臓。
「………」
好き、って言うために息を吸った時だった。
ピンポーン。
………嘘だろ？
どんなタイミングよ。暖。
「はぁ……
タイミング、悪ぅ。」
がっくり。
真っ赤な顔のAちゃんを、部屋に戻してから
迎えた暖。
とりあえず、１発、肩にパンチしといた。
「痛っ！なに！？」
「タイミング、悪いんだよ、お前は。」
「え、なに！？なに！？」
「はぁ。もう。
……泊まる。」
「んえ？」
「今日、泊まる！」
これは、明日の朝、
顔を会わせたら言わなきゃ、なやつ。
変に間が空いたらダメなやつ。
と、思ってたのに……
また、暖に邪魔されたし、
当の本人にも、
「あーゆーの、ほら、私もう、全然さ、ないから。
お、男の子に、上から見下ろされる、とかさ。
変に意識しちゃってごめんね！
気持ち悪いねぇ。私。
弟の友だちに。
ほんと、ごめん！」
とか、捲し立てるように言われて、
結局言える隙を与えて貰えなかった……
「……ダメだ。」
迎えの車には、既に舘さまが乗ってて
俺の"ダメだ"にすかさず反応。
「朝から、ネガティブな言葉は、良くないよ？」
「ダメじゃない！！」
「うん。そうそう。」
「うん！！ダメじゃない！！」
「うん。そうだね。
……で、なにが？」
うん。ダメじゃない！！
今日の夜がまだあるじゃないか！！
「夜がまだある！！」
「うん。……で、なに？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 698人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HANA*(プロフ) - くろさん» お読み頂きありがとうございます💗キュンキュンご提供出来たようで、こちらも嬉しいです😆✨ (4月1日 9時) (
レス) id: d37919878c (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - すごくキュンキュンしました💗すてきなお話ありがとうございます✨ (3月31日 10時) (レス) @page49 id: 117f69f925 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - Snoニャンさん» お読み頂きありがとうございます❤️舘さま担なのですね❤️ご安心ください✨舘さまも後に控えておりますので、楽しみにお待ちいただければと思います❤️ (3月20日 18時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
Snoニャン - だて様できますか？だて担なので (3月20日 10時) (レス) id: e63a2206d2 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - りさん» 最後までありがとうございました💗息、してください💗🤣笑 続編 もお楽しみにぃー💗 (3月18日 11時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HANA*
| 作成日時：2024年3月9日 11時
