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「たっだいまぁー!」
「おかえり、さっくん。」
「んふふ、笑
Aちゃんの、"おかえり"
今日も、最っ高!」
「それは、どうもー。
あ、暖、もうすぐ帰ってくるよー」
「んー、知ってるぅ。
ごめんねぃ、また先着いちって。」
「え?気にしてるの?笑」
「………んや、社交辞令であります!笑」
「なにそれ 笑」
「外ね、めっちゃ寒みぃーよぉ?」
「ね?さっくん、耳真っ赤だもん。」
と、彼のトレードマークのピンク髪から覗く耳を指差せば
「Aちゃんは、ぬくぬくだねぇ。
あ、温かぁー」
と、私のその手をきゅ、っと握ってきた。
「………。
ほら、早く中入りなよ。
コタツの中も温かいよ?」
やんわりとその手を離して、彼の背中を押して中へと誘導した。
「やった!コタツコタツ〜♪」
ヒョコヒョコ歩くその後ろ姿に着いていけば
振り返ったさっくんが、ふわりと微笑んだ。
「……、……」
………こういうこと、無意識にやるんだもんな。
この子。
ほんと、困る。
笑い返せば
"にゃはは〜笑" と笑う。
「ただいまぁー!」
「あ、暖。おかえり!
さっくん今来たとこだよ?」
「マジ?
さっくーん、ただいまぁ!」
私を追い越して中に入った 暖 。
「姉ちゃーん!ココア入れてー!」
「自分でやりなさいよ!」
「姉ちゃんのが、絶品なんじゃん!
ねぇ、さっくん!」
「うん!Aちゃんのココア、飲みたいなぁ。」
「……まったく。」
元々、上京して一人暮らしをしていた私の部屋に
3年前に、転がり込んできた
美容師3年目の、10個歳の離れた末の弟。
あ、もう1人、3個離れた
三人姉弟の一番上の姉なのです。
そして……
「はい、さっくんもどうぞ?」
「ありがとぉ」
この、ピンク髪のふわふわ笑う彼、さっくん こと
佐久間大介くんは、
暖のお友だち。
職業は、ヲタク 兼 アイドル。
最初に、暖が家に連れてきた時には驚いた。
『あ!!今朝!!テレビで観た……』
『あ、ありがとうございまーす!』
彼は、テレビのまんまの笑顔でうちに上がってきて、最初こそ緊張していた私だけど
暖と一緒に、ギャハギャハ言いながらアニメを観るから
結構早めの段階で、
"アイドル"から"弟の友だち"にシフトチェンジ出来ていた。
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HANA*(プロフ) - くろさん» お読み頂きありがとうございます💗キュンキュンご提供出来たようで、こちらも嬉しいです😆✨ (4月1日 9時) (レス) id: d37919878c (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - すごくキュンキュンしました💗すてきなお話ありがとうございます✨ (3月31日 10時) (レス) @page49 id: 117f69f925 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - Snoニャンさん» お読み頂きありがとうございます❤️舘さま担なのですね❤️ご安心ください✨舘さまも後に控えておりますので、楽しみにお待ちいただければと思います❤️ (3月20日 18時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
Snoニャン - だて様できますか?だて担なので (3月20日 10時) (レス) id: e63a2206d2 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - りさん» 最後までありがとうございました💗息、してください💗🤣笑 続編 もお楽しみにぃー💗 (3月18日 11時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HANA* | 作成日時:2024年3月9日 11時