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「あ」
一番奥のカウンター席。
私に気付いて、小さく手を振る彼の姿。
背中を丸めて目立たないように座っているのは
きっと、デビューしてからの、3年で染み付いた癖なのだろう。
「………」
っていうか、結局、来てしまった。
蓮が先にタクシーに乗って、『じゃあ、待ってるね』と去っていった。
………行かない、って、選択肢もあるのに。
結局、来てしまった。
………彼から離れたいとか言いながら？
何してんだ、私は 。
……………
…………
隣のカウンター席に座れば
「ん、ビール。」
トン、と中ジョッキが私の目の前に置かれた。
「え？」
「頼んどいた。
仕事終わり、飲みたいかなーって。」
「……ありがとう、ございます。」
「ふ、笑
どういたしまして。」
ちらりと私の顔を見て、視線を前に戻した蓮は
口角を上げた。
……昔はテーブル席に向かい合って座ってた。
でも、今はカウンター席に並んでる。
きっと、これも3年で培った術なのだろう。
……何かあった時に、誤魔化しが利く。
「お待たせ致しました！」
その時、蓮の元に運ばれてきた
麻婆豆腐丼とラーメン、そして…中ライス
「………」
………頼むものは 変わっていないようで
知らず知らず上がってた、私の口角。
「ん？」
それにちゃんと気付いちゃう蓮。
「……相変わらず、なんだなって。」
「５年ぶりくらいに来たんだけど。
やっぱ、これ食べたくて…」
「ライスにライスね。笑」
「はは 笑
うん。」
「…………」
変わったようで、変わってない彼に
また自分の中の、"何か"が疼いてる。
…………でも、
私はそれを、知らない振りをする。
いつまで、持つのかわからないけれど……
「何にする？」
「え？」
「メニュー。
中華飯？」
「……ん。中華飯。」
「ん。ホタテ、食べてあげるね？
あ、すいません。」
私の分を注文してくれる蓮は あの頃と変わらないのに
ちょっとだけ、大人に見えて……
……かっこよく見えてる、私。
あぁ……またウズウズする……
で、思う。
……やっぱり、来なきゃよかったって。
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HANA*(プロフ) - kさん» 最後までありがとうございました🖤ドキドキワクワクをご提供出来て良かったです🖤 次回も💗storyで、ドキドキワクワクして貰えるよう頑張ります💗次回もお楽しみに💗 (3月3日 8時) (
レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - りこさん» 最後までありがとうございました🖤めめには、やっぱめめ道を突き進んで欲しくて🤣笑 💚坦さんにも楽しんで貰える作品が描けてよかったです💚 お次はぜひ、💗くんに落とされ掛かってください💗😁 (3月3日 8時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - りさん» 最後までありがとうございました🖤水を滴らせたかったんですよねぇ、めめ🤣私の願望に口角上がってくださっててよかったです！🤣 また💗のお話でお会い致しましょう💗 (3月3日 8時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - こじまるさん» 最後までありがとうございました🖤暖くんの恋は成就しなかったけど、いつか誰かと幸せになってくれる未来がきっとある!!🤣笑 また次の作品でお会い致しましょう💗 (3月3日 8時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
k(プロフ) - 毎回の更新をドキドキワクワクしながら、読ませていただきましたー！ハッピーエンド良かった（т-т）甘々の続編も読みたいです！！！ (3月2日 21時) (レス) @page48 id: 0c8f546268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANA*
| 作成日時：2024年2月24日 16時
