21＊meme＊ ページ21
「蓮、何してるの……、っ、」
「……俺ね、大人になってる。」
「……なってないよ。全然。」
「もう、２６なのに？笑」
「こんな風に、勝手に待って、
勝手に、キスして…
あの頃と、なんにも変わってないじゃん。」
「はは 笑
うん。変わってない。」
「……大人になってるんじゃなかったの？」
「子どもの心を忘れない、大人になりたいって言ったじゃん。
だからそんな大人になったんだってば。」
「…………」
「なーんにも、変わってないよ？
俺は 今でもAが好き。」
「……っ、…」
立ち上がって、ブランコ越しにAと向き合えば
俺を見上げたAの潤んだ瞳。
「……A？
あの頃、俺の事、好きだったでしょ？
俺から、離れてた６年も
ずっと、俺の事想ってた？
……全部、教えてよ？」
「……、……」
「あの頃の、隠してた本音も
あの頃、思ってた事も、
俺から離れる事を決めた時の事も、
………"窪田"を捨てた事も。
この６年の間にあった事も。
全部、俺に吐き出して？」
「……蓮……、…」
ポロポロと流れ落ちる涙。
それをまた、俺の指で拭った。
「……昔はそんな涙も見せてくれなかったよね。
強がってたでしょ？
苦しかったでしょ？
もう、大丈夫だよ。」
「……蓮……っ、……」
間にある、ブランコがもどかしくなって
跨げば、
俺たちの間には 何もなくなった
邪魔するものは 俺が跨いでしまえば
何もなくなる……
あの頃はこんな些細なモノでも跨ぐ勇気も、術も知らなかった。
今なら簡単に何でも越えられるような気がする。
「………おいでよ。」
「……っ、」
彼女の顔を上げさせれば、目があった。
「俺が、全部跨いでやるから。
飛び越えてやるから。」
「……蓮……、…」
その時、
ふわふわ、と目の前を横切った白い塊。
「あ」
上を見上げれば
雪。
「……A、雪。」
俺の言葉に、Aが空を見上げた。
「……見えてる？笑」
「……ん。見えてる。」
「泣きすぎて、見えてないかと思った。笑」
「……ふふ、笑
見えてるよ。」
……あ、やっと、笑った……
「………また、始めようよ。
今度は ちゃんと。
名前、付けられる関係。」
「……蓮……」
「……俺は また始めたいよ？」
Aの手をきゅ、と握りしめた。
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HANA*(プロフ) - kさん» 最後までありがとうございました🖤ドキドキワクワクをご提供出来て良かったです🖤 次回も💗storyで、ドキドキワクワクして貰えるよう頑張ります💗次回もお楽しみに💗 (3月3日 8時) (
レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - りこさん» 最後までありがとうございました🖤めめには、やっぱめめ道を突き進んで欲しくて🤣笑 💚坦さんにも楽しんで貰える作品が描けてよかったです💚 お次はぜひ、💗くんに落とされ掛かってください💗😁 (3月3日 8時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - りさん» 最後までありがとうございました🖤水を滴らせたかったんですよねぇ、めめ🤣私の願望に口角上がってくださっててよかったです！🤣 また💗のお話でお会い致しましょう💗 (3月3日 8時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - こじまるさん» 最後までありがとうございました🖤暖くんの恋は成就しなかったけど、いつか誰かと幸せになってくれる未来がきっとある!!🤣笑 また次の作品でお会い致しましょう💗 (3月3日 8時) (レス) id: 081984e997 (このIDを非表示/違反報告)
k(プロフ) - 毎回の更新をドキドキワクワクしながら、読ませていただきましたー！ハッピーエンド良かった（т-т）甘々の続編も読みたいです！！！ (3月2日 21時) (レス) @page48 id: 0c8f546268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANA*
| 作成日時：2024年2月24日 16時
