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「あー！！もう！！なんでー？！」
「歴が違うのよ。歴がさ。」
結局片手でやっても勝っちゃうのよ、俺。
「ちょっと、暫く練習しにくる！」
「んは、笑
どうぞ？」
「でもこれ、スッキリするね。」
「まぁね。
相手、嫌いなやつだと思えば、勝てるかもね。」
「あぁ、確かに。」
………誰か、思い浮かべてそうな顔してる。
「………ねぇ、1個だけ聞きたいんだけど」
「ん？」
「……なんで、結婚したの？」
「え？」
「………あ、言いたくなければいいや。やっぱ。」
「…………
私がさ、汚ない女だからだよ。」
「え？」
「欲まみれの汚ない女だったから。」
………"地位とか名誉とか、金銭"的なこととか？もしかして。
あの人、仕事は出来そうだし、
実際、地位も名誉も持ってそうだし。
金も持ってそうだし。
だから、Aのこともそう見えてたもんな。
ブランドもんばっかり身に付けてるし。
そっか。
"好き"だから、とかそんな理由だけで
結婚を選ぶヒトばっかじゃないのか。世の中。
「……そっか。」
「軽蔑した？」
「んー、どうかな。」
「どうかな、ってなによ？笑」
「んや、後悔してそうだなーって。」
「…………」
「ほんとの欲まみれの女は、後悔なんてしないだろうし。
……まぁ、もしそうだったとしても
軽蔑はしないよ。
ってか、出来ない。
それも、その人が選択した人生だし。
人の人生、軽蔑なんて出来ない。」
「………帰る。」
「あ、もうそんな時間か。
ぉわっ！」
彼女が抱きしめてたクッションを、何故か投げつけられた。
「なに！？」
「………深澤、キライ。」
「……、……」
「じゃあね。」
荷物を持って玄関に向かうA。
俺に『キライ』と言った瞳が潤んでた。
………今、帰るのを止めたなら
たぶん、俺は彼女を抱きしめる。
そんで、
"なりたくない"事になる気がした。
だから、止めなかった。
「……気をつけてね。」
バタン、と閉められた扉を見つめて
「はぁ。」とタメ息。
リビングに戻って、さっき投げつけられたクッションを拾い上げれば
Aの香りと、まだ少し残る温もり。
思わず、ギュ、とクッションを抱きしめた。
「……何してんだ、俺。」
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HANA*(プロフ) - 暖音さん» 最後までお付き合いありがとうございました💜楽しんで頂けたようでよかったです🥺✨次回作、お楽しみに😆 (1月12日 21時) (
レス) id: a7fc361c88 (このIDを非表示/違反報告)
暖音(プロフ) - 完結お疲れ様です！続きも気になりますが次の作品も気になる…深澤さんにだけ少しワガママなお姫様とお姫様のことを第一に考えてる王子（深澤）が切なくもありハッピーエンドで面白かったです！ (1月12日 18時) (レス) id: b95c6a6ee1 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - こじまるさん» わぁ、そう言ってもらえるの、めっちゃ嬉しいです💛私の中で、ひーくんが一番想像しやすくて💛次の作品は……誰やろね？🧡🤣 (1月12日 18時) (レス) id: a7fc361c88 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - りさん» 最後までお付き合いありがとうございました💜毎回感想もほんとに、ありがたいです🥺その３人も一直線なイメージですね❤️💗🖤さて、だーれかな？お楽しみに🤣 (1月12日 18時) (レス) id: a7fc361c88 (このIDを非表示/違反報告)
こじまる(プロフ) - あー幸せになってよかった🥹💜マックスありがとう😭！HANAさんが描くひーくんが私はすごく大好きです。本当にそうやって存在してそうな…なんですかね？伝えるの難しいんですけど(笑)そして…次の作品は…誰やろ！！？え！！？🧡 (1月12日 17時) (レス) @page47 id: 3bad9f733c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANA*
| 作成日時：2024年1月5日 7時
