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＊fukka＊
「……っ、……辰哉…」
「……ん、……」
「ん……好き……、」
「……ぅん……」
「好き……っ、…」
「……俺の方が、絶対好き……、…」
「ぁ、」
深夜１時のヒメゴト。
…………………
「……じゃあ、帰るね」
「んー、気ぃ付けてー」
「……おやすみ」
ちゅ、っと俺の頬に優しく落とすソレ。
「ん。おやすみ」
日付が変わる少し前にやって来て、
日が昇りきる前に帰っていく。
……脆いガラスの靴を、しっかりと履いて。
俺の温もりに酔いしれてる時にだけ、"好き"と言ってくれる彼女。
彼女が、酔いしれてる時にしか、"好き"と言わせてもらえない俺。
俺の"シンデレラ"は、偽りの世界に帰っていく。
………あれ？
どっちが偽りなんだっけ？
アララ？こっちだっけ？
"あっち"だっけ？
んー……まぁ、どっちだっていいか。
「……あ…」
寝室を出ていった彼女を追って、俺もベッドを下りた。
「A」
名前を呼べば、玄関先で振り返った彼女。
「これ。忘れてる。」
俺が掲げたモノを見て
「……あぁ。」とため息のような声。
「ん。」
ゆっくりあげられた手のひらに、それを乗せれば
「………ありがと。」
逆の、気持ちが隠った"ありがと"
それに、思わず笑った。
「……いらないなら、捨てればいいじゃん。」
「…………」
「……拾ったげるよ？ちゃんと。俺が。」
下げられた彼女の視線に、割り込むように覗き込めば
キレイな瞳と目があった。
「……そんな勇気、ないくせに。」
「………ふは、笑
だね。」
………ほんとは、あるよ？
キミが、ちゃんと望んでくれるのなら。
その、"偽り"だらけの世界から
俺が、引っ張りあげる勇気。
「……またね。」
「んー。」
"またね"と薄く笑った彼女が、
俺が渡した、彼女の"いらないモノ"を
左手の薬指に戻して
玄関を出ていった。
「……はぁ〜ぁ。
報われないねぇ〜。」
…………俺が？って？
うん。
俺もだけど
"彼女"も、ね？
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HANA*(プロフ) - 暖音さん» 最後までお付き合いありがとうございました💜楽しんで頂けたようでよかったです🥺✨次回作、お楽しみに😆 (1月12日 21時) (
レス) id: a7fc361c88 (このIDを非表示/違反報告)
暖音(プロフ) - 完結お疲れ様です！続きも気になりますが次の作品も気になる…深澤さんにだけ少しワガママなお姫様とお姫様のことを第一に考えてる王子（深澤）が切なくもありハッピーエンドで面白かったです！ (1月12日 18時) (レス) id: b95c6a6ee1 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - こじまるさん» わぁ、そう言ってもらえるの、めっちゃ嬉しいです💛私の中で、ひーくんが一番想像しやすくて💛次の作品は……誰やろね？🧡🤣 (1月12日 18時) (レス) id: a7fc361c88 (このIDを非表示/違反報告)
HANA*(プロフ) - りさん» 最後までお付き合いありがとうございました💜毎回感想もほんとに、ありがたいです🥺その３人も一直線なイメージですね❤️💗🖤さて、だーれかな？お楽しみに🤣 (1月12日 18時) (レス) id: a7fc361c88 (このIDを非表示/違反報告)
こじまる(プロフ) - あー幸せになってよかった🥹💜マックスありがとう😭！HANAさんが描くひーくんが私はすごく大好きです。本当にそうやって存在してそうな…なんですかね？伝えるの難しいんですけど(笑)そして…次の作品は…誰やろ！！？え！！？🧡 (1月12日 17時) (レス) @page47 id: 3bad9f733c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANA*
| 作成日時：2024年1月5日 7時
