break time .

#06 （竹内涼真） ページ8

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「そういえばね、」




『あははっ、なにそれ涼真くんそんなことあったの？(笑)』




「いや、これまじだから！」




『へえ、笑』




「よーし、終わった！」








涼真くんのお話はとっても面白くて、
たくさんのお皿洗いは苦のはずなのに
あっという間に終わってしまった。









『やっぱ２人でやると早いなあ…。

涼真くん、本当にありがとう！』




「A、いつもこんな量１人でやってるの？」




『うん。まあ好きでやってることだからさ』




「あんま無理すんなよ？」




『リアルビューネくん…((』




「ん？」




『あ、いや！なんでもない！

涼真くんお嫁さんに来てほしいくらいだよ〜 笑』




「お嫁って…、旦那にしてよ(笑)」




『ふふ。涼真くんの将来の奥さんは幸せ者だね』




「……Aって、彼氏いるの？」




『えっ？』







にこにこしてた表情から一変、

真剣な表情でこちらを見つめる涼真くん。







『ど、どうしたの急に…？』





「ちょっと気になって」





『彼氏はいないよ？』





「…好きな人は？」






『んん…、ごめんね、いまあんまりそういうこと考えられるほど余裕もなくて。

１人でお店経営しなくちゃだし」






「Aはしっかりしてるよな。

いまどきの子っておしゃれだったり、恋愛だったり、遊びばっかりじゃん？」





『ふふ。こんなんじゃ結婚できそうにないね〜！(笑)』





「Aならすぐできるって！」






『えー？本当？涼真くん保証してくれる？』






「もちろん！なんなら俺がもらってやるから！」






『じゃあおばさんになる前によろしくね(笑)』







テーブル拭いてくるね、とキッチンを後にした。









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「本気なんだけどなあ」








もちろんそんな声はテーブルを拭きながら、
寝相悪い組の掛け布団を直してるAには届かないのだけれど。

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