めぐろくん、離れてください。 (ページ15)

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Web限定ストーリー幼馴染み篇ページ15

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幼馴染み編 ( 目黒蓮目線 )

俺の幼馴染みは俺の初恋の相手でもある。

それは今も変わらない。きっと一生好きだと思う。

目黒「Aー、帰るぞ」

『ちょっと待ってて！今すぐ行くから』

そういって大きな荷物抱えて俺の隣に駆け寄るA。

そういえば明日からサッカー部の県大会っていってたな。

目黒「持つよ。重そうだし」

『ありがとう、蓮くん！』

そうやってふわりと笑うAに、好きだなと実感させられたのは何度目だろう。

目黒「そういえば明日から県大会なんだっけ？」

『そうなの、初戦から強敵でさ……』

マネージャーの仕事には充分やりがいを感じているらしいし、いつも楽しそうに話してくれるから嬉しいんだけど…

目黒「誰にもなんもされてない…？」

『もう、すぐそればっかり…』

目黒「心配なんだって、だってサッカー部なんて男しか」

『はいはい、蓮くんが心配するようなことはありませんよ、分かった？』

しぶしぶうなずく俺に、背伸びして頭を撫でてくるA。

その仕草に、いつもはドキドキするはずなのに。

目黒「……なんかいつもと匂い違くない？」

『え、うそ』

Aから香るいつもの花のような香りは少ししかせず、むしろいつもはしないすっきりした匂いがした。

目黒「ねえ、なんか俺に隠してることあるでしょ」

『……………』

目黒「怒んないから、正直に言ってみ？」

『…………先輩に、抱き締められた』

その言葉を聞いた瞬間、驚きとなんとも言えない焦りがブワッと込み上げてきた。

きっと先輩とは、三年の山崎先輩だろう。

………って、勝ち目ないじゃんか…。

『蓮くん怒ってる』

目黒「怒ってないよ」

『怒ってるじゃん……』

なんて寂しそうな顔をするから、期待してしまうんだ。

俺に気があるんじゃないのか、って。

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