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深「……ごめんなさい、俺、養護教諭なのに佐久間のこと守れなかった」



緊張したような面もちで、ふっか先生が深々と頭を下げる。

突然のことに驚いて、俺も反射的に立ち上がった。






向「ふっか先生はなんも悪くないやないですか、さっくんのこと助けてくださったんやから……。
むしろ、ほんまにありがとうございました」


ふっか先生がおらんかったら、さっくんはどうなってたか。







今日のことだけやない。


いっつもさっくんは、ふっか先生とのことを、ほんまにうれしそうに教えてくれる。



ふっか先生のいる保健室が、さっくんにとって落ち着ける場所になってるんやって、聞いとるだけで分かった。







向「さっくんが体調崩さないように、ふっか先生たくさん工夫してくれとったって。
阿部先生から聞きましたもん」


ふっか先生が悪いなんて、ほんまに一ミリも思ってへん。








ごめんなさい、ともう一度繰り返したふっか先生やけど、やっと顔を上げてくれたから安心して。









舘「ふっか先生も悔しかったんだよね」





さっくんがしんどくても、俺らが代わってあげることはできひんから。

もっとできることがあったんやないか、ってぐるぐる考えてまうのは俺も何回も経験しとる。




舘先生の言葉にうなずいたふっか先生が、どさっとパイプいすに座る。








舘「深澤先生が外来来たときは、まさかと思ったけどね。今日体育祭だったんでしょ?」






大きくため息をついて、頭を抱えた体勢のままふっか先生が話す。




深「たぶん、なんだけど。

俺が目ぇ離してるときに、軽い熱中症で来室した子がいて。
その子に遠慮して、あんな日向に出たんじゃないかって」







聞けば、あの後学校で阿部先生が原因を調べてくれたらしく。



詳しいことは実際にさっくんに聞いてみぃひんと分からへんけど、もしかしたらってふっか先生にメッセージが届いたらしい。

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九花(プロフ) - 多胡春那さん» コメントありがとうございます。次のお話につなげられそうなので、少し考えてみますね! (2021年5月26日 21時) (レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
多胡春那(プロフ) - 過去の2人が出会った時を思い出してるとこでもう少し先も知りたいです! (2021年5月21日 0時) (レス) id: a4579094f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九花 | 作成日時:2021年5月20日 22時

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