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▶ side: sk
ラ「はい、佐久間くん水筒」
佐「ありがとー」
グラウンドの端っこに置いてあった水筒をラウールが取ってきてくれて、翔太と3人で連れだって教室に戻る。
歩きながら水筒を傾ければ、残りわずかだったスポドリが流れ込んできた。
そのままこくこくと飲み干したら、こちらを見ていた翔太と目が合う。
渡「すごい汗だな」
佐「そーなの、上着着てるからもうあっつくて」
ほんとはもちろん脱ぎたいけど、肌が弱いから日の光ダメなんだよね。
あまりに日差しが強い日は、体育も見学にさせてもらっている。
ラ「次なんだっけ？」
渡「阿部ちゃん先生の化学じゃない？」
いすの背にかけてあった制服に着替え、シャツの胸のあたりから風を送り込む。
授業と授業の間は10分しかないから、そうしているうちにあべちゃん先生が入ってきて。
阿「みんな暑そうだね。冷房下げようか」
化学は苦手だけど、あべちゃん先生の授業だから聞いていられる。
この間入院してしまってたときは、この授業がすごく恋しかった。
阿「炭素Cを12としたときの、＿＿」
だけど化学は相変わらず難しくて、なかなか頭に入ってこない。
しかも、退院してはじめての体育だったからか、なんだかずくずくと頭も痛い気がして。
＿＿いやだなぁ、この感じ。
熱とかがあるわけじゃないと思うし、元気なはずなのに、身体がだるくて重たい。
やっぱり、体力落ちちゃってるんだろうな。
体育祭が近いから、体育の授業の割合も多くなってくるこの時期。
ダンス部も頑張りたいし、今また体調崩してるわけにはいかないのに。
気持ちはそう思うけど、やっぱり身体はついてきてくれないらしい。
ぐるぐると渦を巻き始めた視界に、身体を起こしているのがしんどくなりはじめていた。
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九花(プロフ) - 多胡春那さん» コメントありがとうございます。次のお話につなげられそうなので、少し考えてみますね！ (2021年5月26日 21時) (
レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
多胡春那(プロフ) - 過去の2人が出会った時を思い出してるとこでもう少し先も知りたいです！ (2021年5月21日 0時) (レス) id: a4579094f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九花
| 作成日時：2021年5月20日 22時
