熱くなる日 ページ22
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梅雨真っ直中の6月下旬。
ラ「今って梅雨だよね?」
渡「暑すぎだろ……」
にもかかわらずこの日差し。今から夏が不安になる。
岩「はいはい、文句言わない。ウォーミングアップでグラウンド3周な」
ぶつぶつ言う生徒たちの後ろから、俺もゆっくりと走り出す。
うちの学校では、本格的に暑くなる前のこの時期に、陸上競技をすることになっている。
ウォーミングアップを終えた子にハードルを運んでもらって、50メートルの直線に等間隔に並べていく。
まだまだ夏本番にはほど遠いとはいえ、今日の気温は26℃だというから、日差しの元だと十二分に暑い。
水筒の持ち込みを許可して、ちょっとしたタイミングごとに水を飲ませる。
岩「飲んだら2列に並んで。小さい順な」
そして、この暑さと日差しで気になるのは佐久間のこと。
一番前に並んだ佐久間は、直射日光から肌を守るためにジャージを羽織っている。
佐「あっち〜」
手でパタパタとあおぐ佐久間の額には、すでに汗が浮かんでいる。
岩「ちゃんと水飲んでる?」
佐「飲んでる飲んでる。……っていうか、翔太たちに飲まされた」
にゃはっと苦笑いする佐久間。
まあそうか。翔太とラウールがついていれば安心だな。
ハードル走にうんざりした表情を浮かべる佐久間に対して、その少し後ろに並んだ翔太は体操着を肩までまくってやる気十分。
列の一番後ろにいるラウールも、足が長いからハードルは得意そうだな。
水分補給を挟みつつ何度か走らせれば、45分はあっという間。
次回は実際に計測することを伝えて、授業を終えた。
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九花(プロフ) - 多胡春那さん» コメントありがとうございます。次のお話につなげられそうなので、少し考えてみますね! (2021年5月26日 21時) (レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
多胡春那(プロフ) - 過去の2人が出会った時を思い出してるとこでもう少し先も知りたいです! (2021年5月21日 0時) (レス) id: a4579094f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九花 | 作成日時:2021年5月20日 22時