. ページ18
▶ side: kj
向「さっき一瞬だけ起きてもぉたんやけど。……夢見た、言うて」
舘「……ん、そうか」
さっくんが弱っているときに見てまう夢は、いつも同じ、さっくんが幼いころのもので。
その夢には、毎回必ずさっくんの母ちゃんとお兄ちゃんが登場する。
ほんまはすごく寂しがり屋で、人といることが大好きなさっくん。
でも、それと同じくらい気遣い屋さんのさっくんは、上手く甘える方法をほとんど知らない。
「大丈夫」は、しんどい気持ちを無理やり押し込めてしまうさっくんの口癖やった。
目「明日の退院って」
舘「そうだねぇ。このまま熱が下がってくれたら大丈夫だとは思うけど」
小学生のころのさっくんは、まだまだ幼かったのに一度もわがままなんか言わへんかった。
「母ちゃんの方が大変」とか「兄ちゃんの方がしんどい」って、知らず知らずのうちに我慢が刷り込まれてしまってたんやと思う。
それで自分の身体が追い込まれてることにも気づかずに、頼るっていうのををまるで悪いことかのように考えてしまってた。
それは今でも変わらなくて、自分よりも他の子の方がしんどいからって、さっくんはどうしても比べてしまう。
しんどさは比べるもんやないはずやのになぁ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1667人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
九花(プロフ) - 多胡春那さん» コメントありがとうございます。次のお話につなげられそうなので、少し考えてみますね！ (2021年5月26日 21時) (
レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
多胡春那(プロフ) - 過去の2人が出会った時を思い出してるとこでもう少し先も知りたいです！ (2021年5月21日 0時) (レス) id: a4579094f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：九花
| 作成日時：2021年5月20日 22時
