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▶ side: fk

佐久間を見守っている舘先生にちらりと目線を投げて、佐久間がいたずらっぽく流し目で俺を見る。



佐「おんなじ白衣なのに、舘先生とかあべちゃん先生が着るのと、ふっか先生が着るのとで印象が違うのなんでだろうね?」

深「俺の顔がデカいからだよ!」



お望みの通りツッコんでやれば、ご機嫌に笑う佐久間。





佐「にはは、っけほ、久しぶりだわぁ、っげほ、けほけほ、」
深「あー、ごめんごめん。ちょっと興奮させすぎたわ」



にゃはにゃは笑ってるけど、まだ体調は万全じゃないんだもんな。


起きているだけでも体力的にしんどいだろうし、無理させてしまったかもしれない。








舘「佐久間、今日はもうおしまいにしよう。元気になったらまた会えるんだから」


分かりやすくしゅんとした佐久間が咳で身体を揺らす。





佐「あべちゃん先生の授業受けるの、楽しみにしてたのに」

阿「ん、そっか。じゃあまたみっちりやろう」



佐久間は阿部ちゃんのこと大好きだもんなぁ。
学校に来られないのもつらいだろう。




佐「それはやだぁ〜」

笑った阿部ちゃんに、佐久間がつられて笑顔を返す。




佐久間に布団をかけ直すついでに、薄桃色に染まった首筋に指先で触れる。





深「……ってか身体あっついじゃん。しんどかったっしょ」


しっかりとした熱が伝わってきて、思わず顔をしかめる。





興奮が醒めてきたからか、しんどさが出てきてしまったようす。






佐「、……せんせぇ、」

佐久間の呼びかけにその場にいる全員が反応する。




佐「あ、ごめん、舘先生」
舘「ん、どうした?」

佐「つめたいの、頭の下に敷くやつほしい……」




やっぱりしんどいんじゃん。
もっと早く切り上げてあげればよかった。





舘「氷枕ね。分かった」


するりと白衣を脱いだ舘先生がうなずく。





佐「脱いじゃうんだ……?」




残念そうにつぶやいた佐久間に小さく笑う舘先生。


舘「勤務時間過ぎてるからね」





はっとして謝ろうとした佐久間を遮って舘先生が続ける。




舘「ほら、しんどいんだからもう寝な。さっくんごろんだよ」
佐「もう小学生じゃないもん……」






不満げにこぼしながらも、佐久間はだるそうに目を閉じてしまう。

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九花(プロフ) - 多胡春那さん» コメントありがとうございます。次のお話につなげられそうなので、少し考えてみますね! (2021年5月26日 21時) (レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
多胡春那(プロフ) - 過去の2人が出会った時を思い出してるとこでもう少し先も知りたいです! (2021年5月21日 0時) (レス) id: a4579094f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九花 | 作成日時:2021年5月20日 22時

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