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佐「やだ、!」
舘「やだじゃないよ。少し休んで、後でもう1回来てもらおう?」
うわ、不機嫌。
頬をふくらませた佐久間は、完全に頑固スイッチが入っている。
佐「だって、せっかく来てくれたのに」
舘「でも佐久間が元気じゃないと意味ないから。ね?」
あまり興奮させたくない。
できるだけ冷静に説得するけど、熱で弱っているせいもあるのかなかなか伝わらない。
阿「さくま、後でちゃんと来るから」
佐「やだ、もうずっと学校も行けてないのに、」
学校に行けていないことも、しばらく体調の優れない日が続いていることも、かなり不安なんだろうな。
入院で心が弱っているところによく知った人が来たら、そばにいてほしいと思ってしまう気持ちも分かる。
佐「おねがい、せんせ、」
再び無意識の上目遣いが発動している。
舘「分かったから、ちょっと落ち着いて。発作出るよ」
これでまた喘息が出たりしたら、それこそ本末転倒。
精神的な面から言っても、阿部先生たちにいてもらった方がいいのかな。
舘「いい? 先生来てくれてうれしいのは分かるけど、はしゃいだらだめ」
まあ、本人よりも深澤先生たちの方が体調を気にかけてくれそうだし、そこに関してはそれほど心配していないけど。
舘「それから、先生たちが帰ったらしっかり休むこと。ちゃんと約束できる?」
こくんと佐久間が頷いたのを確認して、廊下にいた2人の先生を病室に通す。
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九花(プロフ) - 多胡春那さん» コメントありがとうございます。次のお話につなげられそうなので、少し考えてみますね! (2021年5月26日 21時) (レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
多胡春那(プロフ) - 過去の2人が出会った時を思い出してるとこでもう少し先も知りたいです! (2021年5月21日 0時) (レス) id: a4579094f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九花 | 作成日時:2021年5月20日 22時